【中堅校の中学受験】6年夏以降の基礎トレーニングとして最適!「下剋上算数 基礎編」レビュー

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中学受験問題集
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中学受験生の夏はもう始まってますね。本日は、6年生夏休みのこの時期、三菜が使ってよかった問題集のレビューです。

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中学受験生をお持ちの方なら誰でも知ってる問題集ではないでしょうか。

 

もともとは四谷大塚「計算」を使っていた

 

三菜は基礎トレーニングで四谷大塚の「計算」を毎日1ページ、4年から毎日、5年のカリキュラムが終了するまでずっと使っておりました。

いわゆる計算問題が10問程度+一行問題が2問。一行問題は、週の前半は前の週の単元からの出題、週の後半は今週の単元からの出題となっていて、予習シリーズをペースメーカーとして塾なし中学受験をしている場合は使いやすかったからです。毎日の計算+1行問題とは別に、1行問題だけがずらっとならんでいるページが毎週1ページ分あることで、なぜか1週間分として8回分のページがあるのが謎でしたが。

 

この四谷大塚の「計算」、6年のカリキュラムになってから、少し様子が変わってまいります。

 

計算に値する問題が5問程度+一行問題が2題。計算に値する問題というのは、純粋な計算だけでなく比や単位換算の計算なども混じってくるのでそういう表現にしました。見栄えとしては全体の問題数が減って一見楽になったようにも見えますが、一行問題の内容を見ますと、中堅中学受験生には難しめの問題もチラホラ混じってきている印象。

難しい問題があってもよいのですが、勉強の導入としての「基礎トレーニング」としてこなすにはハードルが若干高くなった感がありました。…実際三菜はやり直ししてもわかんねーという問題もあったりなかったり。

まぁ、この「計算」は各学年全員に共通のもので、難関校を受験されるお子様もお使いのトレーニング冊子だと思えば仕方のないことだとは思いましたが、基礎トレーニングにこんなに労力をつかうのは良くないと思い、問題集をいくつかあたり、出会ったのが「下剋上算数 基礎編」です。

 

下剋上算数 基礎編 について

 

いろいろある下剋上算数

 

本の左上に「中学受験テキスト」と書いてあるので紛らわしいですが、「下剋上算数 基礎編」は問題集です。この問題集の解説書として「下剋上算数 基礎編 攻略本」というのがあって、基礎編の場合、STEP1~4まであります。

 

「下剋上算数」には<基礎編>と<難関校受験編>の2種類がありまして、<基礎編>は「偏差値40から55への道」<難関校受験編>は「偏差値55から70への道」とサブタイトルがついています。

この偏差値って何の偏差値なんでしょうね。馬淵教室が監修しているので関西の模試の偏差値っぽい気もします。

 

「下剋上算数 基礎編」の仕様

 

・開いたサイズでB4。
・厚みは2センチくらい?少し分厚め。
・見開き2ページで1日分、全10問。これが100日分。
・10問中計算は2-3題、6-7題は穴埋め問題や1行問題、最後の1-2題は図形問題。
・引っ掛かりがあり鉛筆で書きやすい紙質
・問題の下に余白があるので、書き込みも想定したつくり
・進んでいくにつれて少しずつ問題の難易度は上がっていく
・解答は別冊
※見本はAmazonの商品紹介ページにありますのでそちらをご覧ください

問題集ですが、巻頭と中ほどに著者の桜井氏による解き方のコツやこれやったほうがいいよ、覚えておいた方がいいよといったTipsが結構な数あります。

 

「下剋上算数 基礎編」のレベル感

 

問題集の「下剋上算数 基礎編」の表紙には「目標1日10分」とあり、かつ、攻略本には、表紙に「小4から」とありますので、いかにも簡単そう。子にホイと与えたくなりそうになります。

ですが、子に基礎トレーニングとしてやらせる場合は、中学受験勉強なんて余裕のよっちゃんな4年生でない限り、5年生でもやめたほうがいいと思います。6年生の模試で四谷大塚80偏差値50程度の子、6年の首都圏模試で55~60程度の子が夏以降に使う分にはかなりオススメです。

 

理由は、(上記のレベルの子にとって)適度な難易度のあらゆる単元の問題がごちゃ混ぜで出題されているからです。

 

飲み込み悪めの4年生・5年生はやめたほうがいいといった理由について。

通塾・進学くらぶ・塾なし・いずれでも、四谷大塚のカリキュラムで勉強を進めますと、履修する単元が毎週決まっています。今週はつるかめ算なので、今週の週テストはつるかめ算メインとかね。組分けテストも過去4週の単元の中から出題。飲み込み悪目組は、正直、お脳はその週その単元のことでいっぱいです。ですので、4年生・5年生の時点でそれと並行して下剋上算数をやるのは酷な気がします。少なくとも三菜は無理だったはず。飲み込み悪めの4年生・5年生はやめたほうがいいといったのはそういう理由です。

ですが、6年生にもなりますと、算数のおおよその単元の履修は終わっていますし、模試になるとあらゆる単元からの出題が増えてきますから、飲み込みの悪い子なりにいつでもあらゆる単元の問題を考えられるようなお脳の動きに変えてあげる必要が出てまいります。6年生向きといったのは、下剋上算数は1日分10題に計算・様々な単元の一行問題・図形が並んでいる=お脳にあらゆる単元に対応するようクセ付けすることが期待できるからです。

 

こみる 心の声
こみる 心の声

その週の単元でお脳がいっぱいにならない飲み込み早めさんは、4年生でも5年生でもご自由にどうぞ

 

三菜はいつどのように使ったか

 

三菜はもともとその日の勉強の導入前の基礎トレーニングとして、四谷大塚「計算」を使っていましたが、6年の「計算」になってから前述の通り思うところがありまして、6年生の夏休みの途中から「下剋上算数 基礎編」にシフトしました。

 

100日分あるので8月から始めても11月のあたまに終わるから2週目に突入するかな…などと思っていましたが、実際は週テストの日や模試の日はやらなかったり、過去問を解く日はやらなかったり、体調を崩した日もあったりなどで、結局受験本番直前くらいまで1周目をやっていました。

 

「下剋上算数」をやることで、問題を見て「あ、この問題はこの単元の話ね」と瞬時にどうすればいいのかが訓練され、一行問題などは秋以降の首都圏模試では大分得点源となりました。

 

本書は、紙質と余白の取り具合から恐らく書き込みを想定しているのだと思いますが、少し分厚めというのと、余白があるとはいえ子供の字の大きさ・やり直しの書き込み等を考えると、あと一回り余白が欲しいところなので、三菜は見開きB4→A3にコピーしたものに書き込んでいました。

 

こみる心の声
こみる心の声

両面コピーして休日に1ヶ月分コピーしちゃえば、あとは毎日出してあげるだけ~

 

一日分のやる分量が明確になるので、書き込みやすくてもこみる家はコピーですがね。

 

本書には「1日10分」とありますが、流石に三菜レベルの子に10問10分は無理でした。解くのに15分強、マル付け・やり直し込みで20分~30分弱くらいかかっていたと思います。

 

ちなみに「解答が不親切だ」というレビューもあるようですが、模試で四谷大塚80偏差値50程度の子が6年の夏以降に使用した感覚でいうと、別に支障はありませんでした。

 

四谷大塚の「計算」に比べ多少純粋な計算問題が少ない感はありますので、三菜の学校は受験予定の学校の過去問で複雑な計算問題が大量にでている場合は、四谷の「計算」の計算問題だけを少し取り入れるなど工夫は必要かもしれませんね。

 

いずれにしても6年で使ってよかった問題集のひとつなのでご紹介させていただきました。

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<余談>

話はそれますが、Amazonや他の通販サイトで商品や本のレビューを見ていつも思うことがありまして…一体どういう人が使ったところそのような結果だったのかを記載しない人が多いのです。

こどもの服のレビューにしても「きつすぎてサイズがあわず残念でした」…って。何センチ何キロのどんな体形の子に何サイズのを着せたらきつすぎたのか不明。問題集のレビューだと「小4・算数苦手な子ですが難しかったです」とか。通塾しているのかしていないのか、模試の偏差値はどのくらいの子がやったのか、どの時期にやってみたのか、などがわからないと正直参考にならないです。4教科合計偏差値60の子だって、算数は(他の教科に比べて)苦手っていう子もいるでしょう。もっと自身の仕様を書いたうえでレビューしてくれれば参考になるのになーと思います。

 

そんな思いもありますので、「ハイブリッド型中学受験のすゝめ」でのレビューはなるべく三菜が使った時期の状況・模試偏差値などを明らかにした上でレビューをするよう努めてまいります!

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