本日はこちらの本のレビューとともに、我々が記事やブログで日々みております中学受験の情報の扱いについて考察してまいります。
しょっぱな、表紙から
思い込みでで語られてきた教育に、科学的根拠(エビデンス)が決着をつける!
<引用元:「学力の経済学」>
…とありますね。根拠大好きなので、こみる的にはこれだけでワクワクしちゃいます。
表紙の問いかけにもありますが、本書では、
「こどもをご褒美で釣ってはいけないのか」
「こどもは褒めて育てるべきなのか」
「テレビはゲームはこどもに悪影響を及ぼすのか」
「友達が与える影響とは」
…などの、よく耳にする教育上の論点についてデータでバッサリ結論づけます。
結論は本書に委ねますが、筆者は冒頭、こんなことを仰ってます。
(教育評論家や子育て評論家とよばれる人たちが発する)主張の多くは、彼らの教育者としての個人的な経験に基づいているため、科学的根拠がなく、『なぜその主張が正しいのか』という説明が十分になされていない
<引用元:「学力の経済学」>
また、西内啓氏「統計学が最強の学問である」を引用し、
どのような教育がいいか、という問いへの回答は、教育される本人の特性や能力、環境などさまざまな要因によって左右される…(中略)自分が病気になったときに、長生きしているだけの老人に長寿の秘訣を聞きに行く人はいないのに、子供の成績に悩む親が、子供を全員東大に入れた老婆の体験記を買う、という現象が起こるのは奇妙な事態だとは思わないだろうか
<引用元:「学力の経済学」>
!!!!!
ここ、中学受験に携わる親にとって重要な話ですね。
受験生の親が書くブログなんて、所詮一つの事例に過ぎないのです。
受験に関わるプロが書いているものだって、エビデンスつけて主張してるエントリーってあんまり見たことないような。気のせいですかね???その方が経験してきたうえでの「勘」とか「そんな傾向がありそうな気がする」みたいな話が多いですよね。勿論、どこぞの親が1サンプルについて書くより断然「統計的」要素はあるのは承知しておりますw
こみるのブログだって1つのケースにすぎないやん
それは当初からそのように申し上げております。
一つの事例は、結論にはならないし、自分の子にあてはまるものかもわかりません。
ですが、「ヒント」にはなると思うのです。
だから、中学受験の情報は沢山集めるべし。しっかり分析すべし。
ひとつの話・誰かの話を盲目的にとらえずに、それらの情報を「ヒント」としながら自分の子に向かいあって、自分たちの結論を出していくなら、ネットの情報だって悪くないんじゃないかと思います。
悪にもなりえて、宝にもなる、それがザ・ネットの情報だ!
コメント