春休み・GWやシルバーウィークは、中学受験生には苦手を克服するチャンス!
どこへも行かず家で缶詰で勉強にいそしんでいらっしゃる方も多かろうと思います。
本日は、三菜に中学受験当時の気持ちを語ってもらいながら、中学受験においてゲームや旅行などの「遊び」を封印することについて考えてみたいと思います。
でた、答えの無い系のテーマ!
答えはでなくてもよいのですよ。
第一、100人いれば100通りのやり方があるんです。誰も人様にあわせる必要などないのです。スルーしたければスルーすれば良し。それイイね!と思ったら真似すればよし。ブログなんてそんなものです。
中学受験で「禁止」「封印」されちゃうやつたち
中学受験で「禁止」「封印」されるやつ ベスト6
さて、中学受験で封印されがちなものってなんでしょう?
ベスト6と書きましたが、何の統計をとったわけでもありません。ただのこみるの感覚、妄想です。
① ゲーム
② マンガ
③ テレビ
④ スマホ
⑤ 旅行
⑥ 外遊び
…人によっては他にもいろいろありそうですが、ネットをざっと見ての”あるある”はこんなもんでしょうかね。ところで…どうしてこれらは「封印」されなければいけないのでしょうか?
ゲームや旅行が「禁止」「封印」される理由をあげてみるよ
「① ゲーム」 が禁止・封印される理由は何でしょう?
・いつまでもゲームをしていてやめないから
・勉強してるふりをして隠れてゲームをするから
・ゲームのことばかり考えているから
・自分で時間を決めたのに守らないから
…いろいろありますが、これらは行きつくところ「勉強する時間がなくなるから」なのでしょう。「② マンガ」や「③ テレビ」も同じような感じですかね。
「⑤ 旅行」はちと①~③とは理由が違いそうです。旅行に中毒性はないですからね。「勉強をする時間がなくなるから」「のんびりすると勉強漬けの毎日に戻れなくなるから」といったところでしょうか。1泊2日の旅行に行きましたら、夏休み旅行に行かないで塾に行ってる子は1日10時間・2日で20時間の勉強ができるところ、我が子は1日数時間、何なら基礎トレ程度の勉強しかできないとかね。温泉につかったら、「あー、もう受験勉強したくない~」とか。
「④ スマホ」はどうでしょう?
「勉強をする時間が無くなるから」「やりとりして受験勉強に身が入らないと困るから」あたりでしょうか。「① ゲーム」や「② マンガ」や「③ テレビ」の要素はありますからそれと似た理由+誰かとつながることによる理由も加わりそうです。
「⑥ 外遊び」はこれらの理由に加え、「怪我をするリスクがあるから」なんて理由もありそうです。
ゲームや旅行の「禁止」「封印」で親が期待してる効果って何だ?
では、これらの遊び系時間を禁止・封印することで、親が期待してる効果って何でしょう?
② 勉強以外の雑念を取り除くことができる…心的問題の解決
③ 利き腕を守って万全の状態で受験に挑める…物理的な危険を回避できる
③は、例えば運動神経がとんでもなく悪いとか、子が挑発にのって無茶をしやすいタイプ、なんて場合には、「怪我を避ける」という意味でリスクマネジメントとしてありなのかもしれません。
怪我を避けるで思い出しましたが、この季節、運動会はサボったり、怪我しないように学校に配慮を求めるご家庭もあるとのこと…。
今回は、
② 勉強以外の雑念を取り除くことができる…心的問題の解決
「禁止」「封印」することで、ホントに親が期待してる効果はでるのか?
三菜に聞いてみましたシリーズ「禁止とか封印どうよ?」
晴れて中学生となった三菜に、当時のゲームに対する想いなどを聞いてみました。
※ちなみにこみる家では、①~⑥すべてにおいて制限はしましたが、封印は一切しませんでした。
こみる:受験の時さ、友達で「ゲームが禁止・封印」になった子何人もいたよね?なんで封印するのかな?
三菜:さあねぇ?勉強できなくなるから?
こみる:かもね。三菜はゲームの封印はしなかったけど、時間の制限はあったじゃない?封印したほうがゲームのこと考えずに済むから、もっと勉強できたかもよ?
三菜:いやぁ、逆じゃない? だって、三菜が封印してたとしても、学校ではスプラ(*Nintendo Switchのスプラトゥーンです)が流行ってたから、休み時間にスプラの話になるじゃん?その時、自分がスプラができなかったら、めっちゃストレスよ。受験で勉強しなきゃなのは分かってるけど、勉強の間も多分ずーっとスプラのこと考えちゃう。ゲームできないから妄想したり。
こみる:へぇ。ちなみに休み時間の10分だけやってよーし!…と制限されちゃうと、もっとやりたいのにーって悶々としちゃわない?
三菜:受験だからゲームできる時間が決まってるのは仕方ないかなーと思ってた。それより、休み時間が来ると、やっとゲームの時間がキター!!!と思うの。「ご褒美」キター…っていう感じ?ご褒美っていいよねー?三菜、好き。ハハハハ…ヨッシャーって、集中して塗りたくっちゃう(※)。
(※)スプラトゥーンとは2チームに分かれて自チームの色のペンキを沢山の面積塗ったほうが勝ち!…という「陣取り」のようなゲームです。
精神年齢低めの子にとってのゲーム「禁止」「封印」とは
このブログでは何度も言ってるので三菜本人でさえも聞き飽きていると思いますが、中学受験勉強当時の三菜は「精神年齢低め」の子でした。
そんな三菜はゲームが禁止とかゲームが封印だと「ゲームができないから妄想してしまう」と言っていました。
どの家も封印してるわけじゃないから、おうちでいくら
「ダメよ」って禁止したって100%シャットアウトなんて無理ゲー
そういう幼めの子が、好きなものを「封印」されると「なんでできないんじゃ、わしもやりたい~」という思いが炸裂。勉強時間にアレコレ考える。空想、連想、妄想、雑念。親から見ると「あれ、机に座ってるけど、おかしいな。一向に勉強がすすまんぞ」という事態を招いていたり。
親が期待している効果である「雑念を取り除く」どころか「雑念だらけ」。
封印で、親が期待している効果である「勉強時間を増やす」ことは表面上できますが、なんせ集中できないので勉強の密度としては「遊んでから集中して勉強した」のと実質同じだったりして。子は封印され悶々。親も狙った効果がでなくてイライラ。
「封印されたけどゲームやりてー」の思いがピークに達し、親に隠れて子がゲームしたり。親は「『ゲームは封印しようね』って約束したじゃない!!!!」と激オコ!…なんてのも良く耳にする話。
親も子も不幸だよな
遊びを「封印できる」ためのキモって何だ
子によっては、クラスでゲームの話があってもニコニコ頷きながらテキトーに話し合わせて一蹴!…大人も驚く超越した精神で「(ゲームは超絶好きだけどさ)俺は受験だから今は必要ないのさ。フッ」という境地にたてる。そんな子もいることでしょう。まぁ、そんな子は親が「今年は封印ね」なんて制限などしなくても自ら律してゲームを捨てそうです。
精神年齢高めってやつですね。
ただ、ここで封印ができている重要なポイントは精神年齢が高いかどうかではなく「封印を子が心の底から納得していること、子が封印は仕方ないと完璧に腑に落ちてること」だと思います。
先のインタビューで、三菜は「ゲームの時間が制限されてるのは「仕方がない」と思ってた」というようなことを言っています。
「ゲームの時間が制限される」ことは納得し腑落ちしていたから「仕方ない」で済ませることができた。でも三菜は「ゲームの封印」は心の底から納得してはいなかった。だから封印されちゃうと「妄想しちゃう」とか「ストレス」に感じたのでしょう。
このような三菜のケースは「封印」をするだけで親が期待している効果がでるか?…というと相当角度が低いような気がいたします。逆に三菜であっても「ゲームは封印だ」と心の底から納得していれば、全然OKなはずです。ただ、精神年齢低め子の場合には、この「ゲーム封印を心の底から納得」が相当難しいのだと思うのですよ。
封印させてる大人だって、息抜きも一切なしで何日もぶっ続けで集中しろって、キツくね?
では、どうすれば吉なのか?
「ゲームの禁止・封印は『仕方ない』」と子が心の底から本気で納得できるラインはどこなのか?
子が「仕方ない」と思えるラインがどこなのかは人によって違うように思います。
・受験だからゲームの時間が週末しかできないのは仕方がない
・受験だからゲームの時間が勉強の合間の休み時間だけと決まってるのは仕方がない
・受験だからゲームが封印なのは仕方がない
三菜は「受験だからゲームできる時間が決まってるのは仕方ない」と我慢ができていたわけですから、子が本気で仕方がないと思ってるなら、そのラインまでは本人の意思であきらめ or 我慢が出来そうです。
さて、本日ただいまこの時点で子が本気で仕方がないと思えてるラインって、一体どこだか知ってますか?ここ、確認したり、話し合ったりしたことはありますか?
幼めタイプはゲームを禁止や封印…よりも、楽なレベルのお約束で「コントロール」も吉
精神年齢高めのお子様の場合は、自発的にせよ親の助言にせよ、スンナリ自らを律することが出来るので、封印は吉と出ましょう。封印してバリバリ密度の高い勉強して、GO,GO,Let’s GO!です。
三菜のような精神年齢幼めタイプは悩ましいでしょう。三菜のように封印の必要性について「腑落ちできない」場合は、雑念の塊となりゲームはできないわ勉強は手につかないわで、封印は凶となる可能性が高いように思います。
ただ、そんな三菜でも封印は無理だが「時間の制限」とハードルを下げれば納得してできていた。ならば、封印せずにコントロールするが吉。パッと遊び、パッと切り替えさせる。
中堅校を目指す場合は、こっちじゃないかなー?
まぁ、よそはよそ、うちはうち。単なる一事例にすぎませんが、三菜の場合はこれがはまりました。
それでも「封印」したい…ならば親子で「子が心の底から納得できる」までとことん話し合うが吉か
例えば「幼めタイプだけど『時間がマジ足りません』なので封印しかありえません」って場合はホントに悩ましいと思います。
その場合は親と子でじっくりとことん話し合うのも一つの手だと思います。子が心の底から納得して「封印は仕方がない」と思えるまで親と子でじっくり話し合う。そしてゲームに関する「封印の必要性」について共通認識を持つ。これができれば精神年齢低めで封印しても吉と出そうな気もいたします。
ちなみに三菜は封印ではなく「時間の制限」でしたが、それでも特にルールを設けてなかったゲームについて制限を加えるという意味では三菜にはハードルが高かった。
いろいろ揉めたよな。
そこで功を奏したのはやはり「親子でじっくりとことん話し合い」です。
あ、「何故ゲームの制限は必要なのかを親が延々と語って子を論破する会」じゃないですよ。「話し合い」です。この「親が必要性について延々と語ってしまう」やり方は、こみるもやりがちなので自戒を込めて書きますが…反感を買うだけでした。子の思いを一定受け止めて理解しながら、これをしたままだとどうなるか・しないとどういう展開になるか、などを話しながら、子にじっくり考えさせ、落としどころを見つける…そんな感じです。
「いやいや、うちは子が「うんわかった」と言ったし」と仰る方、それは必ずしも ”子がゲームの封印に心の底から納得した” と同義ではないこともあるので要注意です。
幼めの子だって、親が喜ぶ姿は見たいもの。お母さんがゲームの封印を望んでいる、ホントはイヤだけどここで「わかった」と言っておかないとオオゴトだ。とりあえず分かったって言っとこ。なんてことも。
ということで、一番ヤバくて不幸な凶は恐らくこの2つ。
② 親だけが封印の必要性を腑落ちさせたツモリで、子はちっとも腑落ちしてなかったとき(※この時子は「うん、わかった」といってる)
これらは親的には「だって中学受験だからゲームは封印って言ったじゃない!話したよね?約束したよね??!!」と激オコになること必至。でも、子にしてみれば「知らんがな」です。
勉強の時間のため1分でも1秒でも惜しいから、こんなことに時間を割いてられないわ…というのは仰る通り。でも、ここ、おざなりにすると、最終的に時間が足りなくなるかもしれませんよ…?
急がば回れ!…あ、これ、勉強がさほど好きではない精神年齢幼め中学受験生の話ね。勉強楽しくて精神年齢高めのお子さまお持ちならスルーでスルっとお願いしますね。
旅行だって封印しないで、行ったほうが功を奏することもある
旅行だって、親子ともども封印が腑落ちしてないなら、ぐちぐち言いながら我慢せずに行けばいいと思います。
実際こみる家は5年も6年も旅行に行かないなんてことはありませんでした。1日、2日と、息抜きもせず集中力を欠きながら悶々と勉強してるよりは、地熱発電の地域でも確認しながら温泉につかってしまったほうがはるかに効率的でした。
リフレッシュの勢いで、お風呂上りにその他の発電についても完璧にしちゃうとか。
その日の演習量は少なくたって、家族みんなであーでもないこーでもない言いながら問題解いたりしたら面白いし、頭にも残ります。
「どこへも行けないしー」「ゲームできないしー」と文句言いながらチンタラ勉強してたら、中身の濃さはは旅行でお風呂上りにパパパッとやったのと一緒だったりして。楽しく旅行が終わったら、さぁ、いくぞって気合い入れてかかればいいのではないかなー…?とこみるは思っています。
世の中の通説=我が子にとっての最適解ではない
中学受験の世界ではいろんなことが通説として囁かれています。「こうするのが普通」「こうしないと上手くいかない」「こうするのが合格のための近道だ」と。ゲームの話も然り、旅行も然り。習い事も然り。
ただ、我が子はキンタロ飴ではないんです。子供の性格や理解度合い、趣味嗜好までみーんな同じってことないんです。親子の関係値だって100通り。世の中で「普通」って言われていること・やり方はホントに我が子にとって最適解なのかは、親がまず疑ってみる必要は常にあると思います。
お前のブログの話もな
ま、仰る通り。〇万分の一の事例にすぎません。大いに疑う余地はありましょう。
ということで、いろいろ書きましたが、別に禁止したり封印しなくたっていいの。誰のための受験でもない、我が家の受験なのです。
家族でとことん話し合って、子供も親も納得して共通理解があるのなら、それでいい。
そういう風に思います。
…とはいえダラダラやられては困ります!ー時間で区切れるおすすめゲーム
「封印しない」と決めたはいいが、どうやってやめさせるの?とお思いの親御さん向け、おすすめゲームをいくつかご紹介しておきます。随時更新。
やめやすいゲームはズバリ「時間で制限されてるゲーム」です。1試合何分とか決まってるヤツです。RPG系、クリエイティブ系のゲームは時間がいくらあっても足りませんので、受験に不向きだと思いますよ。
まぁ個人的にはそういう息抜きがあってもいいとは思いますけどね。日々に時間制限なしのゲームを取り入れるのはツラタン。
スプラトゥーン(Splatoon) シリーズ
泣く子も黙る名作。このシリーズのいいところは「1試合・3分」と決まっているところ。なので「○試合やったら終了」というお約束がしやすいのです。親のこちらも「だいたい○分くらいでゲーム終わるな」と見積もりがたてやすい。
なお、ゲームの中には時間で区切れないタイプの遊び方もあるので交渉の時はうまくやりましょう。え?わからないからうまく話ができないですって?…折角なので食わず嫌いをやめて子供に教わりながら親もやってみればいいのです。ゲームの内容がわかってると、交渉ごとも上手くいきますよ。
このゲームには、おおまかにいうと2種類のタイプの遊び方がありました。
①ナワバリバトルやガチマッチのようによーいどん!で始まり、ぴぴー!と終了の合図が鳴る「一定の時間で1つの決着がつくタイプ」の遊び方
②ヒーローモードやオクト・エキスパンションのようにステージを攻略していく、または、試し打ちやお買い物など時間無制限にすることができる「一定の時間で終わらないタイプ」の遊び方 https://komiru-study.com/verification23
塊魂(かたまりだましい)
新しく発売される予定の「塊魂アンコール」はこちら
Play Stationの牙城だった塊魂ですが、いよいよSwitchにも登場するそうです。
ゲームを知らない方のためにバックリお伝えすると、これ、世界に落ちているあらゆるモノをくっつけてころがしてどんどん大きな塊にしていき、制限時間内で作る塊の大きさを競うゲームです。制限時間内に●mの塊作ってね、と王様から指示が出るんですが、ちっちぇ塊しかつくれないと王様に罵詈雑言の限りをつくしてケチョンケチョンに怒られます。
なお、主題歌を歌うのはクリスタルキング。大変シュールなメロディラインとなっており、一度聞いたらしばらくは耳から離れません。気づけば「らーららら らららーらーら かたまりだまし ブンバカブンバカ…」と口ずさんでいることでしょう。
前述の通り、塊魂も「1試合○分」…と時間で制限されるタイプのゲームです。面によって制限時間が違うのですが、単位は「分」なのでまぁ許容範囲かと。
今すぐやってみたい!という方は、PS4かPS2があればできます。
【番外編】やっぱりデジタルのゲームはいけすかねぇ…というアナログマザーなあなたにはボドゲーというセレクトも。
「そうはいっても、SwitchとかPS2とか嫌なのよね。よくわかんないけど頭悪くなりそう」とお思いのあなたにはこちらのボドゲーをおすすめさせていただきます。サッと短時間で終わるので、気分転換にはいいですよ。我が家はデジタル・アナログどちらも大好きなので、こちらもよくやっておりました。
詳しくはリンクの記事をお読みくださいませ。
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