【中堅校の塾なし中学受験】辛かったら、別に朝活しなくてもいいんじゃね?ーデータもエビデンスもないけど朝活礼賛に物申してみるの巻

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中学受験よもやま話
朝活朝活うるせぇのだ
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昔から「早起きは三文の徳」と申します。働くビープルも、中学受験生も「朝活」礼賛。朝活してるなんて周囲に言いますと、先生からも「おっ!早起きいいね!素晴らしいね!」と褒められたり。

 

素晴らしき、朝活。

 

でも「朝活に切り替えないと頭は働かない」「朝活しないと中学受験は絶ー対にダメ!!「朝活しないと本番不合格!」なんてことってあるんでしょうかね?

本日は「朝活してみたんだけど、続かないんだよねー」とか「朝活、やってるんだけど実は辛いんだよね」というお子様をお持ちの皆様、「みんな朝活してるのにできないうちの子ってヤバいんじゃね?」と悩めるあなた向けに、科学的データもエビデンスもないけれど朝活至上主義に物申してみるエントリーを試みたいと思います。

なお、誤解なきよう言っておきますが「朝活」を否定するものではありませんよ。むしろ得意で朝活にノってるなら推奨。じゃんじゃんやればよろしいと思います。

また、本ブログは100人の子供がいたら100通りのやり方があってもいいよね?という単なる「読み物」をご提供するブログです。n=1の事例にすぎないことをお忘れなく!

みんなが「朝活」って言うから、一応朝活をやってみた話

もともと夜型だった我が家が一念発起した

ワタクシ個人事業主でして、ミーティングなどがない限り「◯時までに会社にいかないと!」なんてのはないですし、夫も割と始業時間や就業時間をうるさくいわれない働き方をしています。つまり、朝は学校に送り出す以上の早起きが想定されていません。また、三菜の弟のチビは保育園児なので、昼間たーっぷり昼寝をしてきます。そうすると夜は元気いっぱいで、なかなか早く寝ない。なんというか、放っておくと夜が遅くなりがちな家です。所謂、夜型ってやつですね。

ですが、いろんな中学受験の情報が異口同音に「早起きのクセをつけましょう」…と言っている。

まぁ、先人の教えというもの、きっと理があるのだからやってみるが吉よね。ということで我が家も一念発起してやってみましたよ、朝活。塾なしを選択した5年生の夏~秋の頃だったでしょうか。

こみる 心の声
こみる 心の声

夏休みなんて、暑くならないうちに勉強済ませたほうがいいような気もするしね

ですが「一念発起した」なんて言うのもおこがましいくらい、すぐにやめちまいました。ホントはもっと続ければよかったのかもしれませんがね。一体何が起こったのでしょうか。

「気の持ちようで何とでもなります」と言われましても、毎日そんなに早く起きれません

こみるの妄想による「朝活してる中学受験生の理想の姿」はこうでした。

朝、目覚ましがチリリンと鳴り「おはよう!」と爽やかに起床。朝日を体に浴びながらサッと身支度。そして「いただきます!」と元気にご飯を食べる。学校の用意などを最終チェックしたら、すぐに机に座っておもむろにノートを開いて…

出典:『華麗なる中学受験生ーこみるの妄想ー』より抜粋

 

こみる
こみる

キラッキラの「ザ・受験生」って感じ?

三菜は部活の朝練もあるので、30分の朝活勉強時間を確保しようとすると、5時半~45分位には起きないといけません。となると、夜は超絶早寝。素敵な朝活ライフを夢見て夜いそいそと床につく三菜とこみる…

朝になり、目覚ましが勢いよく鳴りました。こみるの脳内では「おはよう!」と爽やかに起床してくるはず。…の三菜は、起きない。目覚ましはスヌーズ付きなので、これでもかと5分おきになり続けます。でも、起きない三菜。何度もチリチリ鳴るから、そのうち全く起きなくていいチビの方が「オハヨウ」と起きてしまうまさかの展開。

 

で、ようやく三菜起きてきたわ…と思ったら、ひたすらボーっとしてる…

 

ぼーっとしていて、1つ1つの動きが遅い。着替えにモタモタ。ゴハンにモタモタ。折角早起きしたんだし、上げ膳据え膳で何とか机に向かわせたいところだが、チビが想定外の時間に元気に起きてしまっていて、三菜のことばかり見てられない。

こみる心の声
こみる心の声

「ねー、どうして冷たいもの触ると痛くなるの?」とか聞いてくるんだよ…

そうこうして、ようやく三菜の準備が完了。さて、本題の勉強…と思って時計をみたら、学校へむけて出発するまであと8分だよっ!!!時計を気にしながら、とりあえず漢字を途中までやって、学校へ出発…

こみる心の声
こみる心の声

こんなはずじゃなかった

まぁ、これまでの三菜&こみるの珍道中をお読みの皆様的には想像に難くない展開である気も致しますが、こみるの『華麗なる中学受験生ーこみるの妄想ー』は開始早々にこっぱみじんに打ち砕かれてしまいました。

 

しかも、秋分の日を過ぎましてからは日は短くなる一方。

こみる心の声
こみる心の声

秋冬って、朝、暗いよね??

朝の眩しいサンシャイン!…を浴びずに真っ暗な中で体を起こさないといけない季節に差し掛かりますと、子供ならずとも大人のこっちだって、起きるの、辛い。何故こうも暗く寒いうちからモゾモゾとうごめかねばならんのだ。

 

だが、我は大人!

 

決めたからにはやらないと…の思いで布団から出て朝ごはん等を調える。こみる、偉い。

 

が、しか〜し!!

夏以上に、三菜は布団から出ない。
そして、チビは暗くても「オハヨウ」と起きてくる…

こみる心の声
こみる心の声

チビよ…キミはお願いだから父ちゃんのところで寝ておってくれ

撒き餌があれば、サッと起きるのか?と思い、Amazon Prime のアニメやゲームを餌にしてみたこともありました。結果、餌はそれなりに威力を発揮して起きるは起きる。だけど、その後はやはりチンタラ。というかチビもウキウキで起きてきちゃうので「もっとみたい」「もっとやりたい」ってなってかえってややこしい。

朝が弱くたって、心のもちようである。崇高な目的のために己を律する心があれば、朝だって起きれるはず。トドのつまり、朝起きれぬなどとほざいているのは、本人のヤル気の問題であろう。まずは目的を心底から理解していないし、そこがなってない云々…というご意見は、もー、イチイチ仰る通り。

でも、それって勉強することがそれなりに好き/やったらそれなりに手応えのある優秀層だから起きられるってのもチョビあると思います。だって、好きな事とか、やったらそれなりに楽しい/できてウレシイ実感があるものだったら、朝が得意でなくたって、早起きしてやろうってなるのは簡単だと思うのですよ。遠足なら子供は頼まれてなくても早く起きるでしょう?三菜だって、好きな部活の朝練なら、少々文句をいいながらも、きちんと起きて行きます。

ですが朝弱めの子が早起きしなければならない「原因」が、元々さして好きではない&やってもパッとしない勉強なのだとなりますと。そんなことのために、毎日・毎日・まーいにち、この気持ちの良い布団から出られるわけがなかろう…という飲み込み悪め組みの気持ちも、まぁ、分かるっちゃ分かります。それにね、己を律することができない輩は「大人」だっていると言うのに、たかだか10歳前後の子供達。易き方に流れてしまうのはいたしかたないような気も致します。

我が家は「朝活」しないほうが良かったと思った理由

結論から言うと、我が家は朝活は無理でした。その理由をいくつか書きますよ。

朝活したら「総勉強時間」が減る怪奇現象が起きてしまった

朝活なので、当然早起きする必要があります。なので、睡眠時間確保のためこれまでより夜は30分勉強時間は短縮して終了。成長期なので、睡眠時間が多すぎると寝れないよーなんて年寄りめいた問題は全く生じません。いくらでも、寝れます。おやすみなさい。

ところが、朝は先に書いたようなダラダラな状態…今度こそと思い夜は早く寝る…でも朝は…なーんてことをくり返してますと、朝活でウキウキ受験勉強ライフ!…しているハズが、

・朝に回したはずの勉強時間→起きるけど勉強できない
・夜していた勉強時間→睡眠時間に充当

というサイクルに。

こみる心の声
こみる心の声

なんか、勉強時間が純粋に減ってやしませんか

これは、いけない。ただでさえ部活や遊びを諦めないため必要最低限の勉強で中学受験を目指しているというのに、勉強時間がこれ以上減ってどうする。

幼めさんは親無しだと自力で昼寝から起きることができなかった

学校から帰宅したおやつの時間~夕方になる頃には、起きてから10~12時間が経過。

三菜が通塾時、部活の朝練の疲れもあり17時開始の授業で居眠りをこいていたことは以前ブログに書きましたが、朝活はそれよりもっと早く起きてるわけで。17時前には一旦疲れて眠くなっちゃうようになりました。

 

 

ま、眠いのに我慢して勉強したところで効率悪いんで、昼寝は我が家はOKです。OKというか、むしろ推奨。だから朝活を試してみる前も、お昼寝はしてました。

ただ、前と違ったのは、朝活(早起き)により仮眠に入る時間が早まる=仮眠からカムバックせねばならない時間が早まる=その時間は母がまだ仕事から帰宅してない時間帯になってしまった点。これは致命的でした。

精神年齢高めのしっかりさんなら、己を律して目覚まし時計をかけて起きることができましょうが、やはり精神年齢幼めさんの場合、起こしてくれる鬼BBAがいないと絶対に自力で起きれない。

こみる心の声
こみる心の声

夜は早く寝る。お昼寝は目覚ましBBAがいないので起きれない。朝はぼんやり。

つまり、睡眠時間が増えるだけ。

親子喧嘩が純粋に増えた

これに尽きるかもしれません。

 

約束したのに、起きない。
起きても、ダラダラしてやらない。
かといって、夜やるわけでもない。
なんか起きなくていい人が起きてワーワー言ってる。
大体、母の私は、眠い。

こみる心の声
こみる心の声

最後の一文は母、お前の問題ではないのか?

こみるはできた人間ではないので、とにかくこの状況に小言のひとつやふたつくらい言いたくなります。いや、更年期も相まって、ひとつやふたつでは済まない。10か20。当然、幼め三菜は不貞腐れました。

ただ、冷静になって考えてみれば、こういう中学受験にまつわる「約束」…特に飲み込み悪めの子と親がかわす「約束」などというのは怪しさ満点なのです。親的には「子と十分相談してこういうふうにやろうと本人が決めました」と思っていても、当の子にとってみたら「まぁ、うんと言ったけど成り行きでうんと言った気もするし、95%くらい親が決めたような気がする」くらいの感じだったと思いますよ。

なので、親が勝手に決めたような事柄が守られないからといって、小言を言ってる場合ではないのです。破られて当然と思った方が精神衛生上よろしいくらい。

とにかく、喧嘩が増えると、勉強に差し障るからよくないのです。不毛。

「午前・午後ぶっ続け受験」を予定しているから、朝活しない方が良いんじゃないか説

一言で言うと、早く起きすぎると、気力と体力が午後入試でもたないと思いました。

こみる 心の声
こみる 心の声

あくまで「三菜」のケースですよ

学校により少々誤差はありますが、中堅・私立中高一貫学校の午前・午後入試の試験時間は、大体こんな感じではないでしょうか。

・午前入試 8:30ー12:30の時間帯のどこか
・午後入試 14:30ー18:30の時間帯のどこか

 

前述の通り、三菜は5時半に起きると、16時ー17時には一旦疲れて眠くなっていました。

こみる 心の声
こみる 心の声

おっと!!

いつものお昼寝突入タイムは午後入試の最中ではないですか。

それに、午前入試を全集中でこなした後の午後入試ですから、普段早起きしたときよりも早めに眠気のピークが訪れるかもしれません。

まぁ当日は緊張してるでしょうから流石に眠けは訪れないかもしれない。でも、普段の三菜、眠いはずなのに寝ない・眠いのに目をあけている時には、思考力がダダ下がりになっていることを、勉強を横で見てるこみるが一番よく知っています。机に座って目が字を追ってるけど、ただ追ってるだけってやつですね。集中力がぷっつりきれるかもしれないと思いました。

朝活、で早起きの習慣!…ではなく、そこそこの時間に起きといて、午後入試終わりまで余力を残し走り切ったほうが、実はいいんじゃない??

朝起きてからどのくらい経つとその子のベスト状態になるのかは、どの本みても正直よくわからない

これね、色々サラっと読みしたけれど、正直よくわかりません。

ある書籍では「起床後4時間後」とか言っている。ある書籍では「朝目覚めてからの3時間が脳が最も効率よく働く」と言っている。

こみる心の声
こみる心の声

随分違うじゃねーか。どっちよー?

多分諸説あるってやつではなかろうか。そしてその子にとってのベストな状態が起きてから何時間なのかは、その子自身に毎日機械つけて測定しないと、ほんとのところはよくわかんないんじゃない?と思ったり。

自分の子のベストがよくわからない感じなのに、朝から「自分を律して起きろー!!」と無理やりおこし、起きない事により親子で機嫌が悪くなり文句言いながら朝活しなくていいんじゃないー?

朝活しない子の実際の入試はどうだったのか

乱暴にまとめると、親子で苦しんでまで「朝活」って意味ないと思ってやめちまったわけですが、では、朝活してなかった三菜が入試本番、頭が働いたのか働かなかったのか…は、正直わかりません。だって朝活してた三菜と朝活してない三菜が同じ時に同じ試験を同条件で実施することはできないので比較できないし。

でも、どの日程の試験も合格してるのだから、少なくとも「朝活しなかったことでものすごく悪い方向に働いた」わけではなかったと思います。

それに入試本番は特別な日。普段の勉強とは違う特殊な条件下での戦いです。起きてから数時間経たないと脳が活性化しないのが一般的には正しい説だったとしても、当日顔を洗ったら「クーっ!本番!!」とアドレナリンがギンギンに出てリキ入り、起きてから1時間くらいしか経ってなくたっても闘志満々だったかもしれない。直前までお布団に包まれる心地よい時間を過ごすことにより幸福ドーパミンが脳に溢れ出てやる気に満ちてたのかもしれない。※こみるの妄想です

 

あ、会場が遠いから早起きの練習のために朝活…って話もありますよね。でも、入試の場所が特別早起きしなくちゃいけないくらい遠ければ、前泊の手がある。だとすると、朝つらたん族が辛いのに早く起きる練習をする必要はますますなくなってきます。

 

ちなみにあんまり遠いと、通学は毎日大変だとは思います。「遠い」の基準は、ずっと座ってられるのか、乗り換えがあるかないかなどにも左右されるし、感じ方は人それぞれなのでなんとも言えませんが、我が家的にはドアドア(家のドアー教室の椅子に座るまで)で1時間程度が限度です。

 

そういう意味では、朝活できないのに遠すぎる=超絶早起きが必要な学校を目指すのは家族でよくよく話し合うが吉かもしれません。

結論:朝活できる人はすればいいと思う。でも、できない人は無理してしなくてもいいと思う。

誤解の内容しつこく言いますが、朝活が得意だったらどんどんじゃんじゃんやれば良いのですよ。我が家も得意だったらやってたかも。

でも「朝」がまるで得意でないのに、あるいは家の事情にマッチしてないのに、無理してやらなくていい。「朝活」というワードが先行し「しなければならない」という呪縛にかかって「なんで朝起きられないの!約束したでしょ!」とトラブるのは本末転倒なんじゃないかな?とこみるは思います。

中学受験ライフにおいて、一番良き状態は、波風ない状態で勉強をすることでしょう。まぁ、中堅校目指す組において概ねそんなことは無理ゲーである予感もしますが争いはないに越したことはない。

だとすれば、「朝活しなきゃ」に囚われて不機嫌になったり喧嘩してる場合ではないと思料。朝活により勉強時間が減り親子トラブルまで増えてしまう、こみる家のような親子は、みんなが「朝活」で盛り上がっていようと、夜に勉強してれば良いのです。

兄弟が多い・小さい子もいる/一人だけ見てればいい、親がずっと見てられる/見てられない…色んな事情の家もあるし、早起きが得意・不得意などそもそもできるできないもありましょう。起こされれば気合で起きることができる・起こされてもどうしても早起きはムリなど、子の意気込みも千差万別。…あ、そういえば、100人いれば100通りの受験があっていいというのがこみるのブログの根底に流れる思想でした。なんだ、じゃあ、無理に朝活しなくていいじゃん。

ということで、朝活でトラブってる皆様におかれましては「朝活、朝活、朝活」と拘らず「朝活なんてやめちまう」もまたよろしではないでしょうか…と申し上げまして、本日のエントリーしめさせていただきます。

 

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