予習シリーズが改定されたとかされないとか。その進撃っぷりに度肝を抜かれた方もいらしゃるのではと推察しておりますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、改定前の予習シリーズですら「進むの、超絶、速ぇぇぇ」…と参っておりました三菜の話を交えまして、大手進学塾の進行速度と中堅校を目指す組の歩みについて素人マザーが独断と偏見で語りつつ、中学受験を振り返って「今ならこうする」話を呟いてまいります。
三菜が大手進学塾をドロップアウトした話
5年の頭、三菜は「これ」で塾をやめました。
「私はコレで会社をやめました」っていうCMが昭和の時代にありましたが、三菜が塾をやめた理由は大きく2つありました。
1つは、毎週常にカリキュラムが消化不良だったから。
これについては過去記事を引用しますが、飲み込み悪目さんにとっては、5年のカリキュラムで1週間で学ぶべきとなってるどの単元も、正直理解が大変 & ボリューミー過ぎて、ちと荷が重いのです。
ちなみに、飲みこみ悪めさん的勉強ボリューム感覚値としてはこれまでの約2倍以上。この頃の状況をまとめますと、
あと数日~1週間あればもう少し理解が深まるのにというところで次の単元に突入してしまうため、消化不良で常にモヤモヤMAX
もう1つは、塾の時間に寝てしまうから。これについても過去記事を引用します。
この頃から、こみるが準備する際の頼みの綱の1つである「授業ノート」に異変がおきるようになりました。どうやら授業中居眠りをしているようなのです。
三菜は比較的まじめな部類に入りますので、本人的にも寝てしまうのは不本意だったのでしょう。眠気と戦い一生懸命ノートをとっている形跡は伺えるのですが、字が途中からものすごーーーく薄くなったり、途中から文字でなく線になっていたりですね。判読不能。
こみる心の声100%、寝てますね
「眠い」については こみるにも覚えがありまして、成長期、特に生理がはじまる前は病的に眠かった。小学~中学はよく夕方寝をしていた記憶があります。三菜も同じか??加えて三菜は部活の朝練もしています。疲れもたまってるし、余計眠くなりそう…
部活や習い事・遊ぶ時間を確保し、限られた時間の中で消化不良のものを消化したことにしようとするため、中の中とはいえど「成績を維持」することは大変でした。
当時の三菜の塾の時間は前後の拘束含め、17時~21時チョイ過ぎくらい。今もそうですが、三菜は睡眠時間がそれなりに必要な子でした。そんな子が朝練してたら、塾の時間帯はお昼寝したくなるよねぇ?…というのは何となくわかります。
分かるんですが、高いお金払って塾に行って寝るって一体どういうことなのでしょう。もはや、お布施のたぐい。寄付してどうすんの。
「塾なし」を考えたときに出会った「新演習」の存在
上記の過去記事にも書きましたが、当時のこみるはその頃、他の塾、個別、家庭教師、通信その他の教材、市販の教材…などなど、通塾以外の手立てを手あたり次第模索しており、その中で出会ったのが「新演習」というテキストと問題集。
首都圏模試が申し込める「しゅともしCLUB」でサンプルを見ることができるので、ご覧いただければわかりますが、新演習のテキスト&問題集の紹介文にはこんなことが書かれています。
中学受験のための勉強は、とにかく早く進めればよいというわけではありません。学年や時期によって適切な学習内容があるはずです。(「中学受験新演習 算数 小6 紹介文」より)
この言葉、至極もっともだ。ああ、もっともだ、と思いました。
小原庄助さん??
もうね、この紹介文、頷きすぎて首がもげそう。
同じ中学受験なのに「予習シリーズ」と「新演習」の進む速さはこんなに違うぞ
「予習シリーズ」と「新演習」の算数の単元、進度を表で比較してみたよ
新演習や予習シリーズのサンプルの目次をみれば何となくわかるんですが、予習シリーズ・算数の5年で出てくる単元が新演習では6年に出てきたりします。
当時「同じ中学受験謳ってるクセに、どんだけ進み具合が違うの??」と思ったもので、主要オブ主要科目である「算数」のみ単元の進みっぷりを比較してみたんですが、その比較表を公開~!
クリックするとPDFがひらきますよー
左の行が予習シリーズ。右が新演習の目次ですよ。
で、「予習シリーズの単元、学ぶ時期、早すぎやしませんかー??」というものの一部に色をつけてあります。色のセンスがなく満艦飾となり目がチカチカしますのでお気を付けくださいませ。
なお、こちらは三菜受験時のテキストを元にしており、2020年組の使ったテキストの内容によりますので後に改定などあったかもしれませんが、どうです???予習シリーズの方が半年以上早い単元がいくつもあるのがお分かりになるのでは、と思います。
算数 予習シリーズ 6年の上は、これまでの総復習+過去の単元の応用編となっているのですが、乱暴に言うとココで新演習がようやく追いつき辻褄があう、というイメージ。
スタート一緒なのに半年以上も違うの…?そりゃぁ、飲み込み悪め組が予習シリーズ通りに進めてたら、消化不良にもなるよねぇ
おまけ:他の教科の進度はどうなのだ
単元の進みっぷりに関するこみるの興味は「算数」がメインだったので、こういった進度比較表を作ってみたのは算数オンリーなのですが、一応他の教科も新演習ひととおり見て、場合によっては使ったりしていたので、素人マザーの印象ベースでざっくり書いておきますと、
・算数と同様、新演習の方が歩みがゆっくりな印象≒1週間当たりのボリュームが少なめな印章。
・例えば予習シリーズ・6年上では1週間で「浮力と圧力」が一気に終わりますが、新演習では「浮力」と「圧力」は別々の回、てこに関しては単元を2回に分けています。
・5年までは予習シリーズと新演習で大差がありません。両社とも、何故か地理を1年半かけてゆっくりやるのにもかかわらず、歴史と公民をわずか半年で駆け抜けるという、今考えても謎のスピード配分。
・6年前期の予習シリーズは「歴史復習→公民→歴史復習→公民…」という更に謎めいたスタイルで進行するのに対し、6年前期の新演習は「歴史復習を何単元かこなしてから公民へ突入」という奇をてらわないスタイルであるのが印象的。
・半分捨てていた(苦笑)ので、進む早さ…は正直よくわからない。
・難しい文章が出てくる速さが進む早さだとするならば、どう考えたって予習シリーズは中堅校目指す組には早すぎる、と思います。難しすぎ。
・素人マザーの感覚値によりますと、6年生で5年生の予習シリーズやってて丁度良い感じ。
新しい予習シリーズはもっと進むの早いらしいぞ
一般ピープルにはまだ4年生分しかカリキュラムが見えませんが、改訂版の進度、是非全容をみてみたいものです。ですが、ウワサによれば改訂版・新予習シリーズ、更に早いとか…?
ということは、上記の表に更に開きがみられるのだと思われます。中堅校目指す組が、そんなに早く進んで大丈夫なのー???
受験を終えて思うこと。…「予習シリーズ」の進度を基準にしなくても良かったんじゃね?
「それ、あなたの感想ですよね?」ってやつですよ。
中堅校目指す組も爆速スパイラルしながら進まないとダメ?ーも少しゆっくり進度でも、間に合ったんじゃないか説
例えば、難関校目指す組や御三家目指す組の場合。
基礎の基礎などちゃちゃちゃのちゃっと終わらせた上で、その上に乗っかる部分を時間をかけてじっくりやることが大事になるでしょう。進度がチンタラしていては、基礎の上に乗っけるところで時間切れとなったり手薄になってしまうでしょうから、爆速で基礎を終わらせないとダメな気がいたします。
では、中堅校目指す組も、ホントにそれと同じ爆速で進まないといけないのか?
通塾していた頃「算数があまりに消化不良だ、どの問題をどうすれば」とセンセにお悩み相談した際、塾のセンセは「また同じ単元が出てくるので、そこで学びますし、夏期講習でも復習しますから。今、100%の理解度じゃなくて大丈夫です。」と仰った。つまり、御三家難関組と同じ爆速で進んでますが、繰り返しやるから単元が消化不良のままで進んでも大丈夫と。
ところが蓋を開けてみますと、2回目に出てくるときには、1回目のことなどキレイさっぱりなんてことも多々ありました。さらに単元は一緒でも1回目が分かってる前提の内容な単元が多く(速さとかね)、結局消化不良感はつのるばかり。季節講習で復習っていったって、基本季節講習は「問題演習」で進んでいくんだから、内容がわかってる状態で受講しないと意味なくね??という気もしました。
ちなみに、三菜は途中から塾なし…のメリットを存分に?活かし、6年の前期はカリキュラムを無視しまして、5年の内容の総復習的なことに注力しておったのですが、それってどういうことかというと、爆速組が1年で終わる内容を三菜は1年半以上かけてチンタラやっていた、というのと同じ。
ですが、結果として中堅校の入試にはそれでも十分間に合ったわけで。
基礎の上に乗っける内容がそんなに多く無い中堅校を目指すのなら、爆速でやって今一度繰り返し…もいいのかもしれないけれど、もう少し、ゆっくりじっくり進むっていう方法でもよかったのではないか。ゆっくり進めば、
数日~1週間あればもう少し理解が深まるのにというところで次の単元に突入してしまうため、消化不良で常にモヤモヤMAX
…みたいなことは回避もしくは軽減できたのではないか、なんて気もしたり。じっくり進めることができたならば、学んだタイミングで血となり肉となったんじゃないか。
いやいや、何度も繰り返すからいいんじゃない?
ちなみにゆっくり進んで6年前期で5年までの範囲を終わらせても、そこから上乗せする内容が少ないですから、入試までいくらでも繰り返しする時間はありました。
そう、入試直前の11月~1月は、過去問→類似問題で単元の補強→過去問→類似問題で単元の補強という工程を死ぬほど繰り返す。以上。…なのです。
常に「予習シリーズの進度に乗り遅れ気味」「標準カリキュラムとなってるのに消化不良」「そもそもテキストを全部やってるわけでないワタシ」な状態は、自己肯定感を下げたかもしれない…かもしれない。
4年の通塾時は、先に引用した通り、今週の単元の消化が不良の状態で次の単元に進むというモヤモヤMAX状態。5年の塾なしでも「予習シリーズ」をペースメーカーにしていたため、消化能力に比べて進度が速いことには変わりはありませんでした。
予習シリーズの進度に「なんだか乗り遅れてる感」が常に存在する状態…?
ここからも想像ですが「標準スケジュールに消化しきれないワタシ」「みんなは1週間でモノにできているのに2週間もかかってしまう(もしくは諦めてスキップしてしまう)オレ」はついていけないダメなやつ…といった感覚に三菜は陥っていたかもしれません。
よく「できた!」を積み重ねるとどんどん学ぶようになる…とか言いますよね。あれが正しいとすれば、敢えて「わかんないんだよな…」な消化不良状態を作って急いで進むのって、とてもとても「できたを積み重ねる」から程遠いような気がいたします。
ちなみに、「問題集の全部をやろうと思うから消化不良になるんじゃ?」と思った、そこのあなた!
中堅校目指す組でしたので取捨選択はしておりまして、やっておりましたのは基礎の基礎。たまーに飲み込みの良き単元はちょび練習問題が混じりますが、やっていた殆どが基本問題及びそれに類する問題と思われます。
そうしますと、↑の記事でも書きましたが単元を初めて学んだ時点での「捨て問」が、山ほど出てくる。つまり、「みんなが使っているのと同じ問題集なのに、こんなに沢山やらない(できてない)問題がある私はイケてない」と思ったかもしれません。
一体どうすればよかったのか?ー受験を終えた素人マザーが「今ならこうするかも」を考える
では、どうすればよかったのか。
妄想好き好きこみるさんが、n=1しかない事例を元にタラレバの独り言を言いますよ~
どうしても通塾するのなら、ファーストチョイスは「新演習」もしくはそれに類する進度の塾の方がよかったかも…しれなかったかも…しれない
塾に入る場合、色々調べる、とは言いますが、結局「塾の雰囲気」「合格実績」「そのカリキュラムがどういう仕組みか」くらいしか分かりようがないというのが実情な気が致します。
入塾する時に、いくら体験入学をしても、子供はおNEWな環境にワクワクで楽しい。「子が楽しいと言ってるから決めました」も、まぁ判断材料の一つにはなり得ましょうが、その後のカリキュラムがどうなのかの視点で考えると物足りない気がする。…なので、母は足繁く塾の説明会などに通ってみたり、パンフレットやクチコミを読み漁るわけですが、まぁどの塾もどのカリキュラムもいい気がしちゃう。雑誌の記事や比較サイトなんかも「親の負担具合の差」とか「手厚い手厚くない」程度の話。
「塾によって、予習シリーズ使ってる塾と新演習を使ってる塾では、こんな風に進み方に違いがあるんですよ」「それぞれのメリット・デメリット」など、具体に踏み込んだ比較は残念ながらこみるはできませんでした。
受験を終えた今、「中堅校目指すなら、自己肯定感下げる恐れを引っ提げてまで、そんなに爆速で進まなくてもいいんじゃね?」つまり「予習シリーズの「進度」もしくはそれ以上の進みっぷりの塾は選択しなくてもいいんじゃね?」…と受験を終えたこみるは思います。
タラレバ オブ タラレバですが、例えば新演習をベースにする、もしくはそれに類する速さで単元をすすめてくれる塾があれば、そして、そこに最初にお世話になっていれば、多少消化不良感は違ったかもしれないと思うからです。
で、子供の飲み込み具合をみて、ちょっと物足りなそうだな、と思ったら、予習シリーズをペースメーカーにしてる塾でも、サピでも何でも、鞍替えすればよろしい。
転塾は大変極まりないのは分かるけど、ゆるいカリキュラムなんて物足りなくて嫌だ―!!と子が悶々としているなら親は動くべきだし、物足りないと思うくらいの子=力のある子でしょうから、転塾しても子はサッと追いつけましょう。
最初から通塾…ではなく、最初は「進学くらぶ」から始めるってのが一番よかったような気がする
それでも、解説に定評のある「予習シリーズ」は捨てがたい。定着度合いを細かくはかることができる、週テストのシステムもいい。…とするならば、最初から「通塾ありき」ではなく、一旦「進学くらぶ」でやってみるのもよいのでは、とも思います。
特に我が家。最初から進学くらぶにしていれば、爆睡して塾に納めていたお布施も、もうちょっと少なかったかもしれません。
「進学くらぶ」のココがいい
進学くらぶの授業は「動画による授業」ですから、子のスケジュールや体調など子の事情にあわせていつでも授業がうけられる。つまり、塾のイケイケドンドンな環境にいきなりさらされるより、かなり、マイルド。家族と一緒に夕飯も食べられる。行き帰りの無駄な時間がない。
何より、「お安い!」…月額にして通塾時の1/6程度の費用で済む(*2020年調べ)なら、どう転ぶかわからない中学受験に足を踏み入れるにしても、大手進学塾に通塾するよりハードルは高くないでしょう。
そもそも通常の進学くらぶ受講料の中に季節講習の動画の費用は含まれていていて、夏期講習についてはテキスト代の1万円程度が追加されるのみです。※三菜受験当時
ちなみに四谷大塚の通塾で6年生・4教科(週テスト必須)受講した場合のお月謝は72,500円/月(税別)<2020.7月調べ>ですが、進学くらぶで4教科(週テスト有)を受講した場合は、6ヶ月受講した場合でも通塾の1ヶ月よりもお安い費用。しかも季節講習の授業動画とテスト付き。月額に換算すると1/6程度の費用です。いや、夏期講習の費用も差っ引くともっとお安い感覚かも。通塾の場合は夏期講習の費用は10万~17万円程度かかりますが<2020.7月調べ>、進学くらぶの場合は前述のとおりテキスト代の1万円程度が追加されるのみです。
そして授業動画は好きな時に見れる=眠い時は昼寝してスッキリしてから取り組むことが出来ます。
本ブログ「6年生、夏期講習は受ける?受けない?」より引用
万が一「中学受験ではないよな」と思ったらドロップアウトしても「費用が激安」なのでお財布の痛みも少ないというもの。それに、短期間でも中学受験の勉強をしたことはアドバンテージにこそなれ、マイナスになることはありません。
で、これでは物足りない!通塾することによる刺激が欲しい!…ということであれば、それから通塾すればよい。
そして、万一「標準進度」からドロップアウトしたとしても、中堅校目指す組であれば「今週はココね~」と親が決めてしまえば、通塾しているより断然「遅れてる感」は少ないでしょう。それに、テストは遅れても採点してくれますし。
通塾してると「遅れてるよなー、ついてけてないよなー、俺…」を身をもって感じますからな。
デメリットは回避できる気がするよ
デメリットの一つとして、公式には視聴の年度またぎができない点が挙げられるでしょう。
今はどうかわかりませんが、三菜が進学クラブを受講していた時は年度を超えて半年くらいは視聴できたけど、いつの間にか視聴できなくなってたので問い合わせたところ「それはだめ」と言われまして。2年分払っても通塾と比べればお釣りが来るのでそれをよしとしてくれれば良いのにと思うのですが、ここはサービスの改善を期待したいところです。
なので、あんまり遅れる訳にもいきませんが、そこは激安神授業のスタサプがあるから、併用で行けば中堅校的にはノープロブレム。
あとは、テストでしょうかね。
ただこれも、月に1回の組分けテストについては、通塾してないんだからクラスがどうのはあまり関係ないですし、特に単元の進みっぷりが遅れてしまった場合は受けても受けなくてもいい気がしてますが、例えば場馴れのために受けるのであれば、新演習のカリキュラムをチラ見しながら単元を進めて「首都圏模試(統一合判)」を受けるという手もあります。
まさに三菜がそれをやってた訳ですが、いつも塾で一緒の知ってる子達ばかりの中で受ける模試ではなく、常に誰も知らないアウェー感満載な中でテストを受け続けるため、精神的に一定の効果があると思料。
どうしても難しかったら市販の教材にも目を向けてみるが吉
でも、進学くらぶとはいえ、予習シリーズをベースにしていることには変わりありません。中堅校を目指す組ですと、単元によりどうにもこうにもってところも出て参ります。
例題からイミフとかね
そういう場合は、市販の教材だって捨てたもんじゃありません。単元毎にそういったものを取り入れても吉だと思いますよ。
例えば、三菜は速さと場合の数については、スタサプ&らくらく算数(現在は「中学入試 分野別集中レッスン」)を使ってみたり。
レベルの合わないものをやるのではなく、もっと簡単なものに切り替えて取り組んだほうが、近道ってこともあるのではと思料。
これらを使った時の話はこちら↓↓
中学受験には必ず通塾が必!通塾して塾の進度にしがみつかないと、中堅校とはいえどこにも合格できない!…なんてこと、ないと思うぞ
ボリュームゾーンの子を持つ親として一通り中学受験に伴奏してみた素人マザーが単なる感想として呟きますと、世の中の通塾生の半分は、偏差値のヤマの右半分である、ボリュームゾーン以下なんですよ。そんな右半分の子供たちが、進学塾のチョッパヤの進度にやや困りながら、自己肯定感をなくしそうになりながら、なんとかかんとかついて行く体を保っている…これが実態なんじゃないでしょうか。
親が嘆きがちな「やる気がない」。
こみるも当時、三菜のヤル気の無さに腹を立てたこと多数ですが、「ついていけてないよなぁ、俺」…を多少なりとも感じながら毎週塾に通ってることに起因するかもしれないわけです。まぁ、やる気の無さはそれに起因することばかりではなく、いろんな原因がありましょうが、「ついていけてないよね、俺」感が毎度毎度あると、やる気が無くなるのも分かるような気も致します。仕事だってそうでしょう??
そんなボリュームゾーン以下の場合、爆速で進んでスパイラルでぐるぐるやるから大丈夫なのかどうかって、本当なんだろか。それこそ、子による人によるんじゃないのかな。子によって成長度合いや理解度やなにくそ精神レベルが違うから、本当は人それぞれに適した進度があるはず。
例えば三菜は予習シリーズの爆速の進度を一旦無視しちゃいましたが、中堅校なら、十分間に合ったわけで、塾の進度についていけないと、中学受験は無理ゲー…ということは、全くなかったと思います。むしろ、そのくらいで、丁度よかった。
なので、
塾の進度についていけない=やめる
通塾しているけど底辺でやる気がない=やめる
…なんて話、よく耳にしますが、その前に一旦塾ありき、とかじゃなくて、やり方を変えてみるってのも軍師たる親が取れる手の一つなんじゃないかな…って思います。
つーことで、やめちゃおうっかなって迷える子羊のあなた、進学くらぶを一考してみてはいかがでしょう。
そんなわけで、「素人マザーkomiruがもし、もう一度子を中学受験させようと思うならこうする」の呟き、終了。
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