本日は、中学受験ライフにおいて買ってよかったツールのひとつ、ホワイトボードについて語ります。
親が隣で一緒に考える・教えるとどうなるか
親が中学受験生の隣に陣取ると発生すること
塾なし中学受験を選択した場合や、塾に通っていても塾で習ったことをキレイに忘れる潔いタイプの場合、結局親も隣で一緒に考えたり、教えたりする必要が出てまいります。
「中学受験生の机の右に陣取ると子が書いていることが見えないので、教えるときは左に座りましょう」と書いてある記事を見たことがありますが、左に座ったら、親(先生)が書いていることを子が見えなくて、ひどい場合はその間にボンヤリしたり、集中力が欠けます。
親(先生)は覗き込むようにすれば子の書いてる内容は見えますから、座るなら子の右側がよいとこみるは思うのですが。
いずれにしましても、まぁまぁの高確率で、バトル勃発。
こちらの記事にも書きましたが、親が指摘する⇒子が不貞腐れる⇒親がイラっとする⇒子が益々不貞腐れる⇒…以降繰り返しとなりまして、時には雷も落ち、時には予習シリーズが宙を舞い、寝る頃には家全体が嫌~なムードが漂うこと必至です。
アンガーマネジメントからわかること
子が中学受験の世界に入ってから耳にするようになった「アンガーマネジメント」という言葉。
そもそも怒りというのは自分の中の「~すべき」「~すべきでない」が裏切られることから生み出されるのだとかなんとか。
ああ、思い当たりますね。中学受験なんて、親は四六時中この裏切りに遭遇しましょう。
「今勉強すべき」→「やらない」
「集中すべき」→「違うことを考えている」
「助言は素直に聞くべき」→「不貞腐れる」
「時間をうまくつかうべき」→「まだ遊んでる」
「とれるところでえミスをすべきでない」→「計算ミスが多い」
「なにくそと奮起すべき」→「さっぱりヤル気ががない」
裏切りのオンパレードです。
更には、怒りとは強いもの⇒弱い者へ伝播し、身近な対象であればあるほど強くなるものだそう。親と子であれば、当然親の方が人生経経験も豊富で力的に強く、弱いのは子。また、自分の子のように身近な人であれば「わかってくれるはず」「このくらいできる」という思いが強いので、なおのこと「~すべき」「~すべきでない」についての裏切りを強く感じるのだとか何とか。相手のことをコントロールできると思うからこその怒りといったところでしょうか。
中学受験の親子の関係なんて、聞けば聞くほどアンガーマネジメントのケーススタディにぴったりやん
ともあれ。
体系的に学んでいないので、本や記事を拾い読みした程度の知識しかなくてアレですが、アンガーマネジメントでは「怒りなどの感情に飲み込まれる前に、怒りから距離を置く」のが基本だそうで、怒りから距離を置くというのは、一つは意識的な距離を置くということ、もう一つは身体的な距離を置くということなのだそう。
意識的な距離を置くというのは、具体的には怒りを感じそうになったら〇秒呼吸をして待つ、とか、違う言葉を唱えるとか。イラっとしてから6秒だけ怒りから意識を遠ざけるのがポイントだとか。
身体的な距離を置くというのはその言葉通り、怒りの対象物がなるべく見えない・聞こえないところに場所を変える・遠ざける。怒りの強さが強くなってしまったら意識的な距離をおいても効果が薄いこともあるので、身体的距離を置いたほうが効果があるという記述もありました。
それが本当なら、諸事情で親が子に家で教える必要がある時、子のお隣で親が一緒に考えたり、教えたりするのは劇的にマズそうです。
更年期という事情も相まって、母のイライラたるや、一度怒りのスタートに立ちますれば、意識的な距離などとる間も与えず、秒で沸点に達しましょう。
だからといって、イラと感じたと同時にフィジカルディスタンスを取るべく、いちいち席をたって気を静めていては、話が先にすすみません。
…そう! はなっから子の隣に陣取らなければよいのです。
ホワイトボード、参上。
三菜の中学受験のときに色々と情報を集めましたが、受験ブログでは猫も杓子も「ホワイトボードが良い」「ホワイトボードを買って良かった」と仰っている。
当時、正直半信半疑で購入しましたが、これは、本当によかった。
数多のブログと同じこと言ってますね
いや、だって、ホントに良かったから。
ホワイトボードは「中学受験で購入すべき3大ツール」のうちの1つです。
これは自信をもっておススメします。
ホワイトボードとは、親と子との距離をおくためのアンガーマネジメントツールであった
親にとってのホワイトボード
親にとってのホワイトボードとは、これまでの話の通り「子の隣に陣取らずに一緒に考える・教える」ための必須アイテムといえましょう。
下の図をご覧ください。
見よ、予めのフィジカル・ディスタンス。
子の隣に陣取って教えるときと、ホワイトボードで教えるときとでは、親子の距離の違いが大分あるのが分かると思います。
また、ホワイトボードに書いてますと、なぜか教えている親の方も気分的に先生モードになりますため、チョットだけ他人気分、というか、子との心理的距離もできる。
この距離の違いは、ちょっとに見えて大違い。感覚にして、バトルが7割減です。
ホワイトボードだと、間違えがサッと消せるし、
色を沢山使えるのも教えやすさ的に〇
子にとってのホワイトボード
そもそも何故家庭学習(と家庭教師)だけ、親と先生は子の隣に陣取るのでしょう?
子供というものは、椅子に座って顔をあげた先に黒板・ホワイトボードがあるという状況に極めて慣れているはずです。学校では先生が板書する授業を長いこと聞いてますし、進学くらぶでは画面の中で先生が板書してます。通塾していて顔をあげた先でも先生が板書をしていることでしょう。家庭学習でも普段慣れてるのと同じ状況であれば、受け入れやすいと思われます。
親が先生気分になるのと同様、子もチョビ生徒気分になるのです。
子がホントの「わかった」状態であることを確認するためのツールとしても
こちらの記事で、「子の『わかった』は信用ならぬ、『私、説明出来ちゃいますけど?』レベルでないと点数になりませんぜ」という話を書きましたが、子が「私、説明出来ちゃいますけど」状態にあるかどうかを確認する手段として、ホワイトボードで子に説明させるのにも使えます。
子もひとときの先生気分で楽しく説明。流暢な先生・ふと自分で言ってることが分からなくなって固まる先生・わからず机に出戻る先生など、いろんな先生が出現して、やらせてみると面白いですよ。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
リビングを勉強空間とアソビ空間に分ける「ついたて」にもなるぞ
こみる家では、三菜はリビングに勉強机をおいて中学受験勉強をしていました。
また、同時にチビもリビングで遊んだりテレビをみたりしていました。
ご兄弟がいる中学受験生がリビング学習をしますと、こみる家のような「同じ空間で、遊びたい人と遊んではイケナイ人が混在する問題」が生じることになると思うのですが、このケースでもホワイトボードは威力を発揮します。
テレビと机を同じ壁側につけることができれば問題ないのでしょうが、こみる家では間取りの諸事情からこの配置にしかできません。この状態でチビがテレビを見ていても、ホワイトボードがついたて効果となり、テレビの画は三菜の視界に入りません。
残念ながら、ホワイトボードでは音はシャットアウトできませんが、しーんと静かな環境でしか勉強ができないのも神経質すぎない?…とこみるは思っておりまして、ここは家庭の事情ということで慣れてもらうことにしてました。
だって、兄弟が多ければ、もっともっとうるさいし、邪魔も入りますよ…?そういう状況でも自分のやるべきことをやる習慣があれば、本番の試験なんて周りに誰がいようと静かなもんです。チビのように邪魔する人もいませんから、超集中で試験に挑むことができるような気がします。※根拠はありません
WM的には超絶便利ー伝言板とやるべきことリストにもー
働いてますと、子に伝えておかなくてはいけないことを夜のうちに思い出したは良いが、朝バタバタして言い忘れたりすることが多々あります。
三菜は小学生当時、キッズケータイのSIMを差した親のお古のガラケーを所持していました。ですので三菜が学校から帰ってきた頃を見計らって電話すればいいじゃん説はありますが、日中は仕事をしているのでいつもタイミングよく電話をかけられるとも限りません。
で、ホワイトボードを伝言板として利用。
これはよいです。
ホワイトボードに伝達事項を書いておけば、紙メモのようにどっかに行ってしまったりしません。
大体いつもリビングの所定の位置にあるし、その大きさ故、学校から帰ってきた子の目に入りやすい。
電話してるのに「親がでないなー」というときは、子はホワイトボードに要件を書いて習い事等に出かけることもできます。
また、本日やるべきことリストをホワイトボードに書いておく or 紙のリストマグネットで貼っておけば、子がやることが一目瞭然です。やることが分からなかったとは言わせませんよー。
おまけ:チビのお絵かきにも使えるぞ
おまけですが、小さい子が気軽にお絵描きできるスペースにもなります。我が家にはチビがおりますので、三菜の勉強に使わない時は、もっぱらチビのキャンパスと化していました。
何度も消せるし。ホワイトボードを使うと幼稚園・保育園の先生?クイズ番組の司会者?気分にもなるようで、ホワイトボードをつかってクイズを出してくれたりもしました。
…で、どのホワイトボード使ってたのか?
こみるが使っていたのはこれ。
以下、ホワイトボードを選ぶ際の着目ポイントを列挙しますよ~
床置きなら、キャスター付きが便利!
キャスターがついていると、使わない時は机の後ろにスーと移動したり、掃除のときに動かしたりなどするので便利です。ストッパーがついているかもチェックポイント。書いているときにズルズル動いては困りますので。
利用の幅を考えると、片面より断然「両面」
たとえばこんな使い方。
■三菜の勉強に片面、チビのお絵かきに片面
■片面は勉強、もう片面は伝言板やお手紙をマグネットで貼る
■片面は勉強・くるっとひっくり返してまた勉強
…など、色々な使い方ができるので、何かと両面のものがおススメです。
表示のサイズはしっかり確認。特に「足元の奥行」に注意!
実際に家に置いてみると思ったより大きいです。表示のサイズをしっかり確認し、シュミレーションしてしてみるのが大事です。「キャスターがついている足の部分の奥行」は意外と盲点ですので、しっかり確認したほうがいいです。
この隙間に格納しようと思ってたら「キャスター部分」が幅とって入んないよなんてこともあるかも
できれば「マグネットタイプ」が便利
マグネットがくっつくタイプだと、プリント類を手軽に貼れるので便利。
スケジュール管理ややることリストをマグネットシートで作成してホワイトボードを使うのもいいですよね。
ホワイトボード使うならこれ!~おすすめ周辺グッズご紹介
ホワイトボード使うならと周辺グッズをアレコレ買ってよかったのもののうちいくつかをご紹介。
①ホワイトボードに罫線をひくためのテープ
・毎日のやることリストを書くのに、毎回罫線を引くのは大変ですが、このテープであらかじめ枠を作っておけば、文字だけ消して枠だけ残すことができるので便利です。
②ホワイトボード消し
・ホワイトボードを何度か消すとボードをこする面はマーカーで汚れてきます。この汚れた面をぺろんと剥がせば、新しい面が出てくるタイプのホワイトボード消しです。
・ホワイトボード本体にマグネットでくっつきます。
③ホワイトボードマーカー
・ペンの太さは好みがわかれるところかと思いますが、すこし太目でしっかり文字がかけるので、こみるはこの太さが好きです。
・濃さは濃いめです。しっかりした色で書きたい人向け。
・ノック式でインクを補充するので、かすれてきたな…と思ってもノックすれば濃い色に元通りです。
④棒状のマグネット
・マグネットと言えば「丸い」タイプを想像しがちですが、こちらは棒状のタイプ。
丸のタイプのように点ではなく線で押さえるので、しっかりくっつく感じがします。
・こみるは「勉強する際の心構え」をこちらのマグネットでホワイトボードに貼っていました。
黒い線は、罫線テープで引いた枠です。
おまけ情報:ホワイトボードのマーカーが消えにくい時の技!
ずっと使っていると、ホワイトボードが黒ずんで来たり、消しても消してもマーカーの跡が残る!!!…って時があると思います。そんな時は、大抵マーカーを新しくすることで解決します。
インクが出ている!まだ使えるんじゃ!と思っても、マーカーは取り換え時であることが多いです。
なんでも、マーカーには「剥離剤」が含まれているのでサッと消えるようになってるんだそうで、マーカーが古くなるとこの剥離剤の成分がとんでしまい、ボードにインクがキッチリ付着してしまうんだとか。
また、縦置き保管をすると、顔料が下に沈んでしまうなど成分の均質性が保たれなくなり消えにくくなるそうで、多くのホワイトボードマーカーの後端部は立てられないよう丸くなっているのは「縦置き保管をさせないため」なんだとか。知らなかった!
クリーナー使ってもダメ、ホワイトボードをキレイに水拭きしてもダメ、ホワイトボード消しを新しくしてもダメ、って時は是非お試しあれ。
ずっと書いたものを消さずにおいておいても消えにくくなるよ
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塾でも、親向けの講座として「アンガーマネジメント」の講義動画を配信して課金したらどうでしょうか?子の頭数も少なくなっていくことですし、親からも徴収w
オンラインで開催するのがコツだと思います。オフラインの開催だとコ〇ナを気にする親もまだまだいそうなのと、「えっ!あのママ、おしとやかそうだけど子供に鬼の形相で教えてるの?…意~外~」なんてママ友に思われたら嫌だわ心理で、集まりにくいかも。
で、事務機器メーカともタッグを組みまして、部屋の大きさに合わせられるよういくつかのホワイトボードを用意し、講義の最後にセット販売!とか。いいと思うんだけどな。
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