夏休みもそろそろ終わりに近づき、夏休みの成果を発揮する9月の模試の時期がやってきます。通塾されている方はその塾の模試を受けていることが多いでしょう。
四谷大塚80偏差値under55の学校を目指している場合、5年、6年の外部模試は四谷大塚の合不合判定もいいけど首都圏模試(統一合判)もオススメ!…というのが中学受験を終えたこみるの所感です。
模試の「規模」や「受験者レベル(母集団)」などの比較、四谷の模試受けてる人は首都圏模試の方が偏差値が高めに出るから自信がつくよ、なんて話は他のブログを検索すると山のようにでてくるので、それ以外の面でこみるが感じた「首都圏模試もオススメな理由」をお届けいたします!
首都圏模試(統一合判)の詳しい内容はこちら
理由その1:緊張感に早いうちから慣れることが出来る
塾の模試はその塾に通う子・先生がいる!
三菜は5年で塾なし中学受験に切り替えたためこの頃から首都圏模試(統一合判)に切り替えていました。はじめて三菜が首都圏模試を受けたとき「どうだった?」と聞いたところ、衝撃の答えが返ってきたのを今でも覚えています。
「静かだった」
こみるは模試の出来具合を尋ねたつもりだったので、めんくらいました。
え?どういうこと?テストって静かなんじゃないの…?
でも、確かに彼女は、模試が静かだった、と言ったのです。
根掘り葉掘り聞きますと、こんなような答えが返ってきました。
「塾の模試って、外の会場で受けても友達いるし、友達じゃなくても知ってる子、結構見るんだよね。みんな四谷のカバン持ってきてるし。模試の最初に話す先生も同じ塾の先生が教室に来ることもあるし。」
「あとさ、四谷の模試みたいに知ってる子が何人か同じ教室にいると、模試の前とか、休み時間にしゃべってる子が結構いるんだよね。」
小学生の模試とはそういうものか…
「あ、三菜はしゃべらないよ。でもね、休み時間とか、何しゃべってるかは聞こえないけど、いくつかのグループがしゃべってるから、全体的にざわざわざわっとしてるの。でも、首都圏模試は、休み時間でも、ものすごーーーーく、シーンとしてる。時々知ってる子同士できてるみたいな子もいるけど、すごくコソコソしゃべってるから、なんか落とすと音が目立つ感じ。」
三菜は6年になってから、四谷大塚の週テストは自宅受験だし合不合は受けてないので6年時の会場の様子はわかりません。6年ともなれば、さすがに緊張感出てきてるでしょうから、休み時間にざわざわっとしないと思います…するのかな。
ざわざわしてなくても、一定数、知ってる子・先生には遭遇するでしょうし、知らない子とて、みんな四谷大塚のバッグを持った子=いつも見慣れた光景ですから、知らず知らずのうちに安心の環境で模試を受けることができている部分があるように思います。
首都圏模試(統一合判)は常にアウェイ=受験本番に近い環境
一方、首都圏模試では、そもそも塾のバッグを携えて受験しに来てる子はほぼいません。時々「あれ?この子四谷に通ってなかったっけ?」という子を見かけましたが、四谷大塚のバッグは持ってませんでした。
そして、子供同士もお互いがお互いをほとんど知らない。監督の大人も毎度毎度、知らない大人。あ!教室のあの先生!!ってことはありません。コロナ下では自宅受験もあるようですが、三菜が受験した当時は、5年時でも、いくつか設定されている中学校の中から選択して受験でしたので「場所も初見で知らない人だらけの、シーンとした空気の中でテストをうける」のが当たり前になります。
実際、入試本番のあと「緊張した?」と三菜に聞いたら、「緊張したけどいつもの首都圏模試と同じ感じだった」とのこと。これは大きな強みだったと思います。
理由その2:受験にまつわるTIPSを聞くことができる
首都圏模試センターの「保護者会」は”中学受験情報に関する講演”
テストをやっている間、親は会場の中学校の講堂のようなところで待機となるのですが(もちろん外出しても構いません)、待機時間中に首都圏模試センターが「保護者会」と称し、中学受験情報に関する講演を行います。※コロナ下でないときの話です
この講演内容は模試を受ける会場により内容が異なるのですが、学校選びに関する内容、出願傾向、入試直前の準備・過ごし方などの中学入試全般に関わる内容から、国語の文章題でよく出題される作者・テーマなど、個別の教科に関するものまでさまざまで、塾なし中学受験の こみる家にとっては貴重な情報でした。
会場となる中学校の学校説明会も兼ねている
毎回ではないですが、上記の「保護者会」の前後の時間、会場となっている中学校の学校説明会が開催されることもあります。模試の待ち時間で学校のイロハがわかるのでとても効率的なシステムだなと思いました。
会場となっている学校が志望校の1つだけど説明会に行けていなかった、とか、押さえの学校で見ておきたい・説明を聞いておきたいけどなかなかそのための時間がとれないなどの事情がある場合などはオススメです。
理由その3:問題のボリュームと内容が中堅校向け(注:素人マザーの感覚)
データに基づくものではないので、あくまでも感覚ですが、四谷大塚の合不合判定テストは、中堅校を目指す者の模試としては、現実的ではないテストだと思いました。
算数でいうと、中堅校を目指す子にとって設問数がどう見ても多すぎます。大問8とかね…中堅校の実際の入試問題はあんなボリュームねぇから!…少なくとも三菜の受けた中学校の試験のボリュームからすると明らかに多かった感。中盤から最後の方の大問数問は、難関校を目指す子たちの成績を事細かに見るための設問であるんじゃという気がいたしました。
時間配分の練習になるんじゃ?
思うに、中堅校目指す組にとって「問題数多すぎ」な模試の時間配分を研究するということは、本番の試験のための時間配分の練習ではなく、次の模試でいい成績をとるための研究にすぎないんじゃないでしょうか。一番の目的は受験した学校に合格することですから、次の模試でいい成績とるための時間配分の研究ってのは、なんかちょっと違う気がします。
やるならば「大問〇以降は手を付けないと決め、そこまでの問題の中で解ける・解けそう・解かないを見極めるようにする」などある程度割り切らないと、中堅組にとっては「解けない問題が沢山あってできなかった感」が醸成されるだけのような気がします。
その点、首都圏模試(統一合判)の算数は、三菜レベルで 最後の方の大問でも(1)まではできるかできないかくらいなので、ボリューム・難易度ともに首都圏模試(統一合判)は実際の中堅校の入試に近く実用的だと感じました。
そして合不合の国語…これは子の受験する学校の出題傾向と子の得手不得手にもよるのでしょうが、三菜の受験する学校とは出題傾向が全くあいませんでした。
合不合の国語は、文章自体の難易度が高い。
また、長ーーーーい記述式の設問がある。
四谷の合不合判定テストは、国語が壊滅的な三菜が受けると漢字以外ほぼ点数にならない。国語が惨憺たる結果になるので、四谷の合不合だと三菜が実際に合格した学校の判定もDとかE。でも、首都圏模試(統一合判)だと国語でもできないなりに点数も取れ、合格可能性のある判定が時々つくのです。
ちなみに過去問の国語なら三菜もそれなりに点数をとれたりもするので、四谷の合不合判定テストは三菜が受ける学校の練習や指標という意味では、ホントに合わないと思いました。
難易度高めで長い長いながーい記述を出す学校を受験する場合は四谷の合不合判定テストでいいかもね
まとめ
三菜は、6年になってから合不合は捨て、受けませんでした。
進学くらぶは、自宅で合不合が受けられるように勝手に送られてくるのですが、すべてポイ。受験料も込みなので勿体ないといえば勿体ないですが、通塾しているのと比べればそもそもの進学くらぶの費用はお安いので気になりませんでした。
模試の目的は「模試の偏差値をあげること」ではなく「志望校に合格するための練習や立ち位置の把握」だと思います。
通塾してると、クラス分けに関係するから中堅校目指す組も合不合テストを受けないといけない事情があるやにもお聞きしております。が、子の合格のことを考えているのならば、レベルの合わない模試を受けさせられ続けるってどうなの?合格のためになる模試を受けさせてもらいたいよね?とは思います。
しかも6年夏以降は模試の出題範囲はどこもほぼ一緒。それまでは既習範囲とテスト範囲が違うこともあるので通塾しているところ以外の模試を受けるのは微妙だったとしても、6年夏以降は「進度が四谷だから四谷の模試を受けないと」なんてことはほぼありません。
塾なし中堅校目指す組はもとより、事情が許せば通塾勢でも中堅校目指す組であるならば首都圏模試もうけてみることをおススメめいたします。
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