【中堅校の塾なし中学受験】ぎょうせい文芸まんがシリーズレビュー~名作読んで気分転換!純文学をマンガでどうぞ。

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純文学ですけど、何か? 中学受験よもやま話
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中学受験な子供たちは大変です。
ゲームはダメ、外遊びはダメ、YouTubeはダメ。ダメダメダメのオンパレード。

こみる家は「制限しましたが封印しませんでした」の話は前に書きました。幼め三菜さんは封印しちゃうと「やりたいのに・やりたいのに・やりたいのに…」って雑念が渦巻いちゃってかえって集中できず。ご褒美としてのゲームが、吉でした。幼さが突き抜けてる場合、こういう選択肢もあるのです。

 

 

マンガもダメっていってるご家庭もありそうです。

 

マンガなんて、ダメよ!ダメ、ダメ。
ていうか、そんなの読んでる時間があるなら、読書!ド・ク・ショ!
やっぱり名作は読ませたいわよねぇ。
でも、勉強で時間がないわよねぇ

 

…なーんていうご家庭にも朗報!

 

マンガではあるけれど、日本の純文学、名作が読めちゃいますよ。
しかもマンガなので「え?マジ?読んでいいの?」と、子も大喜び!

 

…かもしれない。

 

「まっ、やぁねぇ。純文学をマンガでなんて、低レベルな…」と顔をしかめられたあなたは、どうぞどうぞ、スルーでどうぞ。純文学をまんがで…なんて、仰る通り邪道も邪道というもの。

 

まぁでも、アレコレ言う前に飛び込んでみると、意外と面白いことって沢山あるんですよ。
だいたい、親がいろいろトライしてみないくせに、子には柔軟な思考を…だなんて、どの口が?
それに、かつての邪道は今や高尚な芸術。…なんてこともありますからね。
だいたい、凝り固まった考えばっかしで生きてたら、人生つまんなーい。

 

こみる
こみる

レッツ、ルネッサーンス!

 

ということで、本日は「ぎょうせい文芸まんがシリーズ」について。シリーズおススメの理由や、保護者向けおすすめマンガシリーズについても書き綴りますよ。

 

中学受験生におススメの理由ーぎょうせい 文芸まんがシリーズのココがすごい!ー

 

ぎょうせい文芸まんがシリーズはこちら。
こちらはセットですが、単品も勿論あります。

 

時代背景がよくわかる

中学受験の読解でよくいわれる「時代背景が分からないからイメージがつかめない」問題。「ぎょうせいの文芸まんがシリーズ」は背景の建物や人物が着ている洋服、小物などの細部に至るまでしっかりと描きこまれていているので、読んでいるだけで自然とイメージがつきます。

たとえば芥川龍之介の「トロッコ」では主人公が最後に「板草履」や「羽織」を脱ぎ捨て、泣きながら走って帰るのですが、今どきの子に馴染みのない「板草履」も「こんな板ぞうりでは走りにくい!」という吹き出しと共にしっかり描かれています。

 

原作に忠実な構成と描写。でも、よみがなや注釈付きだから小学生でもOK

構成はかなり原作に忠実です。また、原文ママの文章・セリフが入っているところも数多くあり、原作を読んでいるような感覚で読み進めることが出来ます。そして子に読ませるのにありがたいのは、難しい漢字にはよみがな、難しい用語には注釈がついていること!「おかーさーん、『語弊』ってどう読むの?どういう意味?」…って聞かれることがありません。「難しい漢字によみがな」のレベル感ですが、読解壊滅児の三菜が5年生の頃、特に文句も言わずに読んでいたレベル感。

 

こみる心の声
こみる心の声

何言ってるのか全然わからない

 

参考までにペラペラめくったページを見ると「昼休み」「生徒」「遠い」「作戦」にふりがなは無し。「砂利」「掃除」「困る」「冒険」にふりがな有り。「含蓄」「語弊」にはふりがなと注釈あり。「格段の」には注釈なし。通塾している5年生以上の中学受験生なら読み進めることが可能…かなと思います。

大きさはB6。小学生が使うB5ノートの半分の大きさです。よくある文庫版まんがのように小さすぎない点も小学生向けと言えると思います。

 

「息抜きしたい子」と「名作を読ませたい親」の思惑がピタリと一致

だいたい中学受験生の親というものはなんだかんだ教育熱心な人たちです。どうせ読むならライトノベルじゃなくて名作を読んでほしいわぁ、…なんて心のどこかで思っていたりいなかったり。休憩時間は息抜きなのはわかるけど、なるべく受験に意味のあることをしてほしいわね、とか。「ぎょうせいの文芸まんが」はそんな父母たちを「ぐぅ…」と黙らせることができる選りすぐりのラインナップ。

■坊っちゃん(夏目漱石)
■三四郎(夏目漱石)
■山椒大夫・高瀬舟(森鴎外)
■たけくらべ(樋口一葉)
■怪談(小泉八雲)
■高野聖(泉鏡花)
■杜子春・羅生門(芥川龍之介)
■地獄変・奉教人の死(芥川龍之介)
■銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
■恩讐の彼方に(菊池寛)
■友情(武者小路実篤)
■山月記・李陵(中島敦)
■走れメロス・富嶽百景(太宰治)
■伊豆の踊り子(川端康成)
■二十四の瞳(壺井栄)
こみる心の声
こみる心の声

いま、「ぐぅ」って言ったよ?言ったよね?

まぁ、マンガとはいえ、ラインナップには小学生が少々背伸びしないとなんのこっちゃの作品もあるので、小学生にもすんなり馴染めそうなところでいうとこのあたりかと。

三菜はこんな感じでしたが、お好みも人それぞれ。お子様にあった一冊を、是非どうぞ。

 

他の小学生向け名作シリーズとの比較

小学生向け名作シリーズとしては「10歳までに読みたいシリーズ」が有名です。読書嫌いの三菜用に「10歳までに読みたいシリーズ」も結構な冊数買ったのですが、こちらにも「坊ちゃん」や「走れメロス」はあります。あらすじはこれで十分わかるんですがね…やはり文字の読み物として小学生向けにまとめると、どうしても端折りすぎ感や解説しすぎ感が出てしまう気がします。これはもう好みの問題かもしれませんが、こみる的には原文の世界観・描写の忠実性から「ぎょうせい文芸まんがシリーズ」に軍配です。

 

余談:親が読むなら、他のまんが名作シリーズもどうぞ。

 

聞いたことあるけど読んだことなくてこの年になってしまいましたという本、読んだことあるけど内容忘れちゃった本。でも、読んでる時間もありません…そんなときは、まんが文庫系のシリーズー講談社の「まんが学術文庫シリーズ」やイーストプレス社の「まんがで読破シリーズ」を是非どうぞ。サッと読めちゃうのでおすすめです。

学術系(資本論とか、幸福について、とか)は、解説をマンガにしてあるのではなく、主人公その他の人物が物語の中でそのエッセンスを伝える形式なので、本当にさわりのさわりになるでしょう。それこそ「邪道だ!」「本質が伝わらない!」ってお怒りの方がわらわらいらっしゃいそうな予感。ですが、導入という意味では本当に誰にもわかりやすいように描かれているので、これでいいと思うのですよ。で、もっと深く知りたい方はしっかりした本をお読みになればいい。

ただ、ぎょうせい以外のまんが文庫シリーズ、何冊か読みましたが①大きさが文庫サイズでちっちゃい②子には余計な男女の絡み系もチョイチョイあることがある③ふりがなや注釈がない…ということで完全大人向けとみたほうがよいでしょう。子にハイっと渡そうと思うなら、「ぎょうせいの文芸まんがシリーズ」が安心・安全。現時点ではこれ一択でしょう、と思います。

 

 

ちなみにこみるは今これ読み中。「学問のすゝめ」、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。…のくだりしか知らない…。原作、読んだことないんですよ、お恥ずかし。

ちなみに今なら「学問のすすめ」含む「Business Comic Series」 が、Kindle Unlimited で0円読み放題。
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こういうのが時々あるから、Kindle Unlimitedはおススメです。

Fire HDとご一緒にどうぞ。使えますよ。

 

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