【中堅校の中学受験】「家で勉強しない」を攻略①~子のムダを分析する~

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中学受験よもやま話
そろそろ宿題でもしよっかなー
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共働きの場合、特に通塾していて塾が無い日、「誰も見ていないけどちゃんと勉強しているかしら」と気になりますよね? 例えば夏休み、夏期講習が無い日などは朝から晩まで放置状態で、気になる度MAX。…で、仕事を終えて帰ってみますと「え?たったコレだけ?」…と時間当たりの勉強量に愕然としてしまうこともあったりなかったり…。

今回はタイトルの通り、「家で勉強しない」について①分析編と②実践編の2回にわけて、三菜の実体験を交えて攻略していきたいと思います。

注)小学生にしてやるべきことの計画を自らたて、己を律して勉強に取り組めるようなラッキーなお子様をお持ちの方はターゲット外ですよ!

「宿題しなさい」とだけ言った場合の子の様子を観察しよう

 

共働きの方は土日でよいので「宿題しなさい」とひとことだけ言った場合の子の様子を観察してみると面白いです。通塾しているお子様なら塾から出ている宿題があるでしょうからそれを。塾なしのお子様なら、計算や漢字のようなルーチンが決まっているものがあるでしょうからそれを。程度の差はあれ「やらなきゃいけない」とどの子供もココロのうちうちで思っていそうなことをやってもらいましょう。「宿題」のようなちょびっととはいえ具体的な指示ではなく、「勉強しなさい」とだけ漠然と言ってみるともっと面白いです。

いずれにしても、そのほかの用事を済ませながらしばらくチラチラ見ていると受験勉強における多くの『チンタラ』『ムダ』がいくつか観察できるはずです。

無駄① とりかかるまでに時間がかかる<そもそも編>

机に座って、ハイ、スタート!…ってすぐはじまりましたか?

三菜は、まず机には座るのですが…

・引き出しを開けて、鉛筆を削ってみる
・ペンをそろえてみる
・爪をみたり髪をいじったりする
・ケータイのメールを見てみる
・そばに置いてあった本をペラペラめくって眺めている

…などして目的の基礎トレにたどり着くまでに5分~10分ほどかかっていたと思います。

こみる心の声
こみる心の声

心の準備が必要なのかな

お恥ずかしながら中学生になった今でも、机に座って勉強にいそしんでいるのかと思いきやスマホを見ていた…なんてことが多々あります。今は中学受験とは異なりますのでなるべくアレコレ言わないようにしていますが。

心の準備が整った…かもしれないところで、おもむろに本棚を眺めます。

・えっと基礎トレは漢字と計算があったな。あ、学校の宿題もあったな。
・どれから先にやろうかな。何からやろうかな~
…としばし思考タイム

ようやく勉強前の基礎トレーニングである「計算問題集」を手に取ります。

無駄② やる場所をさがす時間、解く時間、答えを探す時間…がもたつく<実施編>

 

ー決めた!計算からやろうっと。

・今日はどのページをやるのかなー。ぺらぺらとページをめくって…行き過ぎて…また戻って…あ、ここか。
・さてやろう。<机から問題集がパカパカ浮く(問題集の開き折りが甘い)ので>上から開いた真ん中をギュッギュと押して…
ーでは解きましょう。
・(特に急かされてないので)のんびり解くこと15分…
・途中で飲み物を飲んだり、足の爪をいじったり、違うことをしていることも時々
・場合によっては問題集の隅っこにイラストが描いてあったり。「8」の数字の○の部分が黒く塗りつぶされていたり。
ーようやく解き終わったー。さてマル付けしよう。
・答えのページはどこかなー…ええとP50の問題だから…あ、ここか。
・<答えが分冊になっていない場合>答えのページを見る→手で押さえたまま問題に戻りマル付ける→答えのページを見る→時々間違い直し→答えのページを見る→(以降繰り返し)

無駄③ 終わりが見えない・遠くてダラける、スピードが鈍る<気持ち編>

 

ふー、計算終わったー(この時点で20~30分かかっています)

・えっと次は何しようかな~。漢字にしようかな、学校の宿題にしようかな。
・学校の宿題にしようかな(ランドセルをあけて宿題を取り出す)
・あ、ついでに明日の準備しておこう
・あー、計算と漢字以外にもどうせ勉強あるんだよなー。どのくらいあるのかなー
・なんか疲れたな、少し一休みしよう(次の課題になかなか取り組まない)

子は勉強しているのに親にはそう見えない不思議

 

どうでしょう?

ウチの子はここまヒドくない!…かもしれませんが、少なからず親から見ると余計な動き・時間って無いですか?

問題をとく・暗記をする・考える・ああそうかと気づく…などといった「勉強の本質」以外にかかってる時間だけを切り出してみると、子自身が『勉強だ』と思っている時間のひょっとしたら半分くらいからもしれません。

こみる心の声
こみる心の声

子は1時間も勉強したー!と思っていても、本質的なところを切り出すと、正味30分の勉強量だったりしてね…

しかし、子にとっては親から見ると余計な動きである部分も含め、すべて「勉強時間」にカウントになります。だから『自分はすごく勉強した』んだけど「親が思ってたほどは」終わっていない。そして「なんで勉強しないの」なんて親に怒られてしまったり。そうすると子は、「だってこんなにやったのに」と不貞腐れる。

「こんなに時間があったのに終わらないはずはない」「でも一生懸命やった」みたいな堂々巡りにもなりましょう。怠けていることもあるんでしょうが、どうやらそれだけでもなさそうです。

ということは、『ちんたら』『ムダ』がなければ親と子の「勉強している」「勉強していない」についての認識の差はなくなるかも????

 

「勉強した」の定義が親子で共通(近く)になれば、

やっていない・終わっていない事態→怠けてたよねあんた?→はいそのとおりです/もしくは特殊事情の説明

…という展開になりましょうから、上のような堂々巡りの無用なバトルもしなくてよさそうです。

 

尚、「基礎トレしなさい」「宿題しなさい」のようにある程度決まった内容についてもこんな具合ですから、「勉強しなさい」とだけ言い放った場合はもっと恐ろしい無駄が発見できそうです。

次回は②実践編として、三菜の学習で実施したたムダ排除の事例のご紹介と、受験を終わっての振り返り。

 

②実践編はこちら

6年生、夏期講習は受ける?受けない?中堅中学受験生の夏休みの過ごし方

 

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