【中堅校の塾なし中学受験】お守り代わりにも!「試験前に絶対見るノート」作成のすゝめ

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6年生
子の子による子のための試験前に見るノート
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三菜が通塾していた期間は新4年から1年チョイ。
塾を辞め「塾なし」となった後は、四谷大塚の進学くらぶをペースメーカーとして利用…でも進学くらぶを100%利用していたのではなく、スタサプや問題集、その他ツールのいいとこどりをするというハイブリット型の中学受験をしておりました。

伴走母であるkomiruは大変田舎の出身でして、実は「受験らしい受験」は大学受験しかしたことがありません。ちなみに当時はインターネットなど普及しておらず、河合塾や代ゼミといった大学受験用の塾に通うのが世の中ではスタンダードであるということは、なんなら大学に行って同級生が話しているのを聞いてはじめて知りました。

こみる心の声
こみる心の声

模試をする団体の名称だと思っていたよ…

つまり親子ともどもザ・プロフェッショナルの指導をしっかり受けたことがありませんので、試験会場に持込むモノとして何が定石とされていたのか謎なのですが、自分が試験会場で眺めていたのは市販の参考書ではなく「お手製のノート」でした。

本日は、三菜にもこれは持たせたいと思い作成した「お手製:試験前に絶対見るノート」についてエントリー!

「試験前に絶対見るノート」作成のすゝめ

謎のプラバン現象

田舎者とはいえ、こみるもセンター試験や大学受験本番より前に英検や模試くらいは受けたことがあるわけですが、当日は入試でもないのに緊張…というか、ふわふわした感じがしました。

ひとたび試験が始まれば全集中モードに移行するので、極度の緊張状態というわけではなかったと思うのですが、不思議なことに試験と試験の合間にはどうにもこうにもふわふわ感がありました。で、持って行った「いつもお供している参考書」なのに、見ても何故か頭に入ってこない。

 

目が滑るというか、目が泳いでるというか。

 

しかも、こみるは見えているものが遠くにあるような感じに小っちゃく見えるような現象が度々起こりまして、これ、何度か親に訴えたことがあるのですが、

こみるの母「遠くて小さいって、よく見えないの?」
こみる(当時)「いや、見える」
こみるの母「いつもと見える範囲が違うの?」
こみる(当時)「いや、いつもと一緒」
こみるの母「ハッキリ見えないってこと?」
こみる(当時)「いや、ハッキリ文字読める。遠くにあって小さい感じがするだけ」
こみるの母「ええ?…ええと、何か問題が?」

…となってしまい有耶無耶になった気が。ハッキリ見えてるし見える範囲もいつもと一緒なんですが、ちっちぇーのです。上手く言えないのですが見え方がいつもと違って気持ち悪い。

こみる心の声
こみる心の声

視界がプラバンだとすると、焼いて小っちゃくなったものを見てる感じって言えば近いかな…

原因として多少の緊張感も勿論あるのでしょうが、何かいつもと違う高揚感とか、田舎者故の「なんかまわりがみんな素敵な大人に見えるんですけどいいんですか私ここにいて」的な場違い感などなど色んな要素から気もそぞろになった結果だろう想像され、当時のこみるはこの現象に「プラバン現象」という名前を勝手につけ「あ、またプラバン来た」…などと思っておりました。

 

非日常空間の「試験会場」の短い休み時間に、参考書って情報量多すぎ

プラバン現象になるかどうかはさておき、参考書やテキストの類って範囲を全網羅してるので、とにかくいーっぱい書いてありますよね。そりゃそうです。参考書ですから。

で、沢山書いてあるから、短い休み時間で参考書をパラパラ見たところで全読みできるわけもなく。

こみる心の声
こみる心の声

なんだかやり残した感があって不安感がでてきたり。

だからといって「出る~」的な薄い問題集や参考書を持っていても、いつもこれが勉強のお供をしてきたわけでないので、親近感がでなかったり(※こみるの主観)。

なので、ある時から、「己が間違い気味だったところ」「絶対落とさないと心に誓ったところ」「何度覚えても忘れがちなあのワード」などを各教科毎に作成した”お手製ノート”を持ち込んでおりました。…このノート、三菜もあったほうがいいんじゃない??

三菜の「試験前に絶対見るノート」公開。…と、その作り方。

ということで、三菜の作った「試験前に絶対見るノート」を公開しますよー。じゃじゃん。以下、中身をご覧いただきながら、こみる流・作成のポイントを記載します。

…とその前に。Y偏差値60とれててもこの世の終わりのようにガッカリしちゃうレベチな皆様が見てるといけないので、事前に申し開きをしておきます。

こみる 心の声
こみる 心の声

こちら「中・堅・校」を目指す組の子のノートですからね!

試験前の頭ふわふわ心ドキドキでも目に飛び込む「大きめノート」で「大きい字」なのがミソ。

お手製:試験の前に見るノート!

これは四谷大塚のノートです(一部市販のCampusノートも混在していますが)。四谷大塚の通販サイトで、誰でも買うことができます。

 

特徴的なのはサイズがA4であるところ。一般的に学校で使っているノートはB5サイズが主流だと思いますので、ひとまわり大きいです。

中にはこんな具合の書き込みがズラズラと並びます。

6年後期でこの状態

欄やマスをすがすがしく無視した大きな字で書きこんでありますね。

これを作り始めたのは6年の秋なのですが、そんな切羽詰まった時期にもかかわらず「大和絵」と「浮世絵」、「浄土教」と「浄土真宗」が脳内で混在していた様子がよく分かります。

こみる心の声
こみる心の声

6年後期も後期、あと90日程度で入試だよ?

まぁ、そうなんですがね。当日にMAXの状態を持ってくれば良いのです。勇気が湧いてきましたか?

 

…こんなレベルで大丈夫なのか?と心配になる内容であることはさておき、どうして「でっかいノート」に「でっかい字」で書いたのかと言いますと、

■大きな字で書き込んである理由
→気もそぞろな状態でもパッと目に飛び込んでくるようにするため。 

■A4サイズのデカいノートを使っている理由
→大きな字をゆったりと書きこむスペースが必要なため

です。参考書レベルのちっちぇー文字は、ふわふわ泳いだ目には入りにくいのだ。

記憶が蘇ることが目的!…本人が「これよ!これ」と分かれば、雑でOK。

例えば、算数のこちらの書き込み。

三菜が分かればよろしい。

問題文がどこにも書いてありませんし、◯と□が出たら△に置き換えるだなんて、本人以外の人がみても「なんのこっちゃ」ですが、三菜的には焦るとつい混乱してしまう「比あわせ」について書いています。

問題文が書いてません!…の例を続けます。

問題文の詳細はかいてありませんがよいのです。

いきなり「枚数を求める式を書く」から始まっていて、恐らく問題文に書かれているハズの10円玉と100円玉の条件は書いてません。

続いて図形の場合…

ブーメランを探せとは何でしょう…?

ざっくりした図とともに「□の比を求めるとき、ブーメランを探せ!」という謎の指令が書き込まれております。

 

謎めいたくだりが続きますが、参考書的な完全性・文章の辻褄・美しさは一切追い求めません。雑でOKだと思います。何故かと言いますと、

■雑な書きっぷりでいい理由
→己の忘れがちなアノ内容が、試験前の極度の緊張状態でも目に飛び込み「記憶が蘇る」ことが目的だから。
こみる 心の声
こみる 心の声

つまり本人が「これよ!これ」と分かればOK!

ちなみに「ああ、コレコレ」と記憶を呼び起こしやすいよう、基本は子が書きました。雑でOKとしたのは、子が書くから・丁寧に書いとる時間がないから、という理由もあります。

とはいえ、親が書いたページもあります。その場合も、子と共に、本人の言葉で手順やポイントを書き込みます。他人が己の知らんところで書いた言葉は、参考書と何ら変わらないので。

■基本は子が書く。親が書くなら、子と共に、本人の言葉で。
→「ああ、コレよ、コレ!」と記憶をよみがえらせるため
追記!「子が書くと、イラスト書いたりして時間がかかるのよ」と仰られたFFさんがいらっしゃって思い出したのですが、女子にありがちな「イラスト書いちゃって・色に拘って時間がかかっちゃう」では本末転倒。こみる家では、「はい!今の間違い◯分でノートに書きます。よーいドン!!」と時間制限で書かせました。

 

「何度覚えても忘れがち」「ここは落とさないぞと心に決めた」ことを中心に。

再び「社会」の絶対見るノートより。

興味ゼロの公民…

公民…ああ、公民。三菜の興味がゼロに等しかった単元なので、何度覚えようとトライしても忘れがちでした。例えば、写真の地方交付税交付金と国庫支出金、どっちが使い道が決まってたんだか。そんな「何度覚えてもわすれがち」な内容を記載していきました。

こみる心の声
こみる心の声

「用途限定援助金」とか「用途不問格差調整金」とか想起できるワードならよかったのに。

 

続きまして「算数」の絶対見るノートより。

すっとこどっこいな己の間違いを戒めたくだり

単位誤り・単位を揃えないことによる誤りは三菜の得意技でした。

 

理科より、もういっちょ。

優秀層には驚きモモノキの間違いポイント

「全長」を聞かれているのに「のび」を答えてしまうなど、解けているのに問われている内容の思い込みにより解答を誤ってしまう系も、三菜的にはよくあるパターンでした。

 

これらの間違いは、テストで間違えたその時は「またやってしまった!もう二度と、二度とやらない!!」などと誓うのですが、以降も何度も何度も引っかかった記憶。

こみる心の声
こみる心の声

母こみるだって、飲み過ぎる度にトイレで「神様、もう二度と飲みません」って誓ってるクセに何度も飲んで泥酔するじゃないか…

血は争えないとはこのことでしょうか。

それはさておき。6年の秋も深まる頃、業を煮やしたこみるが「そんなスットコドッコイな誤りで5点失ってどうする!!」と三菜を詰めたことがありまして、本人もそれは確かにいかんと思ったようで、己を戒めるためにしたためたものと思料。やる気スイッチが本番まで入ったかどうか謎な三菜にしては「単位間違えをしたら合格不可能と思え」なんて殊勝な言葉を書いております。

これは一例ですが、試験前にこういった内容を文字として目にすることで「そうだ、そうだ、私コレやりがちだったんだ」と気を引き締める効果があるような気がいたします。

そんなわけで「ここは間違えないぞ!落とさないぞ!」と心に決めた内容を中心に、どんどん記載していきました。

■「何度覚えても忘れがち!」「ここは絶対間違えないぞと心に決めた」ことを書く。
→試験前に今一度目にして、気を引き締める。リマインドのため。

作成するならベストは秋以降でしょ?…その理由

こういった当日持ち込みのための「まとめノート」を作成するのは6年の秋以降がベスト…というのがこみるの所感。

 

それは何故か。

 

猫も杓子も言ってるようなつまらない発言になりますが、秋~試験直前までの期間というのは、実感としてやはり伸びました。三菜なりにですがね。目に見えて分かりにくいのですがそういうものなのだと思います。ですので、秋より前の間違いやウッカリは、秋~冬にすっかり克服し三菜の血となり肉となっているものも多くありました。

「6年になったぜ!受験生だぜ!ウェーイ!」とばかりに夏頃から作り始めてしまうと、克服できている・誰に何と言われようと絶対間違えない内容をも「持ち込みノート」に書いてしまうことになりますよね。

こみる心の声
こみる心の声

要らない話と必要な話が混在してるノートが出来ちゃうってわけか

試験前の最後の時間に見るものは点数に直結するようなものでありたい、と思う方は多いのではないでしょうか。

で、今の自分にプラスαとして必要でしかも点数に直結することは、言われなくても呼吸のようにできる内容を眺めることではなく「分かっているのにやっちまう、いつものアレ」や「よく出るのに、自分はいつも忘れちゃうコレ」のリマインドだと思います。よって、なるべく厳選したものにしておきたい。よって、早くから作ってもしょうがない。そういうことです。

■試験前に絶対見るまとめノート、作るなら秋以降。
→秋~冬の追い込みで、呼吸のように当たり前にできるようになった内容を除外し、眺める内容を厳選するため。

各教科1-2冊くらい。ー沢山あっても、どうせ見れない。欲張らない。

 

こみる心の声
こみる心の声

厳選と言っているが、具体的にどのくらいの量なわけ?

 

三菜例では、四谷大塚のノートで国語を除く各教科1-2冊程度の量に収めました。四谷大塚のノートは大体50ページ位なので、1ページに1つの事項を記載したとして、1教科あたり約50~100の項目分くらいの物量、ということです。

勿論、我が子のスペックにもよるかと思いますが、席に座って試験が始まるまでの時間やトイレ休憩以外の休み時間等で、サッと通しで見切れる物量はこのくらいだろうと思いました。

こみる心の声
こみる心の声

えー…まだ実際に本番の試験を受けてないから、休み時間なんてどのくらいあるか分かんないし…

模試、受けてますよね。トイレなどその子にとって必要な時間を除いた休み時間がどのくらいあるかは模試を何度も受けた子なら大体わかってますから、そこから類推で。把握してなければ子にどのくらいの時間が使えそうか聞いてみると良いかと。

 

で、こういうノートを作っていると、あれもこれも書きたくなるんですよね。

 

ですが、本番に試験会場で眺める時間なんてほんのわずかしかないのです。つまりノートの物量を多くして、折角作ったオレのノートを直前にしっかり眺めきれなかったら本末転倒。

 

…なので、内容は欲張りません。極力少なく。

前述で「作るのは秋以降」としたのは、物量を少なくするためという理由も含みます。

<追記>そうはいっても、物量増えちゃうよねぇ…という方向けTIPS
・厳選してるつもりでも書きたいことが増えてしまい1-2冊におさまらない予感…そんなときは記載すべきか迷いのあるものについてはとりあえず親が別の所ににメモっておきました。

こみる 心の声
こみる 心の声

冬休みなんかにメモから抜粋するとかね!

・「まぁ、3冊くらいならいけるよね?文字大きいし」という方もおられましょうから、うちの子的にOK!…と踏んだら、物量増えてもそのまま突き進んでいただくもOKかと思います。100人いれば、100通りですから。

 

努力も大切。でも直前の直前は「私はこれがあるから大丈夫」という暗示も大切。

努力は勿論大事だと思います。

ただ、6年の秋冬は直前も直前。努力云々言ったところで、努力できる時間が物理的に足りなくなってくるため、親も本人も心穏やかではない日々が続きます。…そういう時には、ココロの持ちようも大事だとこみるは思っています。

 

そういう意味では、この時ばかりは信仰が厚かろうと全くなかろうと、本人・家族の心の健康に資するなら神頼みもジャンジャンしたほうが良かろう…と思っていますが、普段拝んでもいない神様や仏様にすがるだけというのも、なんとも心もとないもの。

こみる心の声
こみる心の声

大体沢山の人が祈ったり拝んだりしてるのに、こみるごときのお願い事なんて、神様聞いてくれるのかしら。埋もれそう。

 

ならば、自身でお守りを作ればよい。

 

「試験前に絶対に見るまとめノート」は、試験前にしっかり眺めきれる分しかありませんので「私はこれさえ見ておけば、大丈夫」という暗示の様な効果も狙えると思っています。神頼みではなくて、実利があり、でもちょっとしたお守り、みたいな感じです。

そういう意味合いもありますので、くれぐれも、よく理解していない内容を欲張って書かないように。イミフの内容を直前で見たらお守りの効果はなくなります。テンパるだけです。分かってるのによくやりがちなアレ、いつもやっちゃうアレ、分かっているのにいつも躓いちゃうあの解き方、みたいなレベル感で構成するのがミソです。

 

首都圏の入試まで、あと2か月チョイ。
合格に向け、親子で乗り切れますよう!
ファイティーン!

補足:ノートじゃなくて、ルーズリーフでもいいかも??

Twitterでやり取りさせていただいた時にふと思ったジャストアイディアですが…三菜はノートでしたが、ルーズリーフで作ってもいいかも???と思いました。

三菜は日々の算数の問題演習については、ルーズリーフ1枚に1問を印刷またはコピー切貼でやっていましたが、それと同じで、ルーズリーフなら「順番を変えたい」「ここはもう試験の前に絶対に見るノートからはずしてもいいや」「ちょっと作りすぎたから、量を減らしたい」なんてときに自由にページを入れ替え・削除できるよなぁと。ということで、補足的に追記させていただきます。

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