今回は、三菜が算数の「基礎の基礎の基礎」で使った問題集の1つをご紹介。
基礎の基礎の基礎って何…?てか、他にもやることあるんですけど?
それはあとでおいおい説明します。
中学受験の問題がどうこうの前に、つまらんレベルの計算をミスるのをどうにかしたい。
三菜は小学生に入ってしばらくした頃に公文をアッサリやめています。宿題プリントをこなすのが三菜は嫌すぎて毎日毎日まーいにち泣きわめいたため、親のコチラが嫌気がさしてやめてしまったことは以前も書きました。
何だってそうですが、公文も子により合う・合わないがあるんだろうと思います。当時の三菜は公文のプリントを前に泣いたりわめいたりとオオゴトでしたが、チビは教えたわけでもないのにほっといても粛々とやります。
ともあれ、公文を放り投げたのが災いしたのかポテンシャルの問題か、大問1の計算しかり・図形の回転移動における面積しかり、立体・その他文章題に伴う計算など、スピードが遅いだけではなく、正確性…しかも基本レベルのたし算・引き算すら正確ではない時もありました。
27-9みたいな計算のこと?
本当ーーーにイヤになりますが、残念ながらそういうことでして、いっときこみるはこれに業を煮やし「勉強の前にする基礎トレーニング(=1行問題)の更に前にする基礎トレーニング(=中学受験レベルの計算)の更に前にする基礎トレーニング(=ようやく本件)」として基本的な計算をぱっぱとできるようなアイテムを取り入れようと思ったことがありました。
まぁ、中学受験ですから、とにかく短時間で終わりそうなもの。かつ、遊び感覚でできるものを探しまして。そのうち取り組んだもののうちの1つをご紹介。
計算壊滅さんには、かなりかなりオススメの部類の問題集ですよ。
「4ます連算」のすすめ
中一の今も時々あるのですが、三菜は計算している途中に足し算をしているはずが掛け算してたりすることが。
式では7+8って書いてあるのに、答えが56とか
一体、脳内で何が起きてるんでしょうね。で、問題集を探していてたどり着いたのがこちら。
三菜が使ったのは基本編、分数編、上級編の3つなので主にこの3つをレビューしますが、このほかに入門編、中学さきどり編もあります。
同じ数のたす・ひく・かける・わるの4つの計算を一気にやる!…今、何算をしてるのか意識するトレーニングに最適
単純計算は「100ます計算」が有名。ですが「100ます計算」は加減乗除のどれか1つの記号について徹底的に計算しますよね。例えば「たす」の問題なら全部が+の計算。これに対し、この4ます連算は「たす・ひく・かける・わる」の計算を一気にやる形式。
例えば一番左に「14〇7」と書いてあれば、横に14+7、14ー7、14×7、14÷7の計算をして答えを次々に書いていきます。
中学受験のブログなのにレベルが低めでアレですが、これ、三菜のように足してるつもりが掛け算してしまうような小学生には「今、私は何算やってる?」を意識して計算するトレーニングに最適です。
計算のヒント・TIPSをさりげなく教えてくれる面白キャラ達
上の写真の右下に変なキャラがいたのはお気づきだったでしょうか。このキャラが吹き出しで何か話しているのですが…
各ページ毎にこのキャラが登場し「こうすると楽に計算できるよ」とか「15の計算は角度の問題でよくでるよ!」など、計算のヒントやTIPSを教えてくれるんです。これがなかなか面白い。
恐らく通塾してますと、ココに書いてあるようなTIPSなんぞは塾の先生が授業中にシャワーのように浴びせてくれるのだと思いますが、三菜のように
・通塾していても馬耳東風な子
・塾の授業中、うたた寝していて折角のTIPSが糧になっていない子
・塾なしの子
にとっては、ありがたーいお言葉。
右ページは計算用の余白。「写し間違え防止の」のトレーニングにも。
右ページは計算用の余白になっています。初級編と基本編は中学受験をする場合は余白欄を使うことは殆ど無いと思いますが「分数編」では、それなりに使います。
ちなみにテストで余白に書いた答えを解答欄にうつす時、なぜか数字を書き間違えたりしませんか?三菜はこれが結構な頻度ありまして…余白の計算では0.275なのに解答欄では0.257になっていたり。1/24が1/27になっていたり。
正解してたのにバツ…
折角計算があってるのにバツだなんて、こんな不幸なことはありません。三菜は特に、分数・小数に「うつし間違い」が多かった気がします。
ですので、三菜が計算をやるときに「(答えを解答欄にうつすときは)れーてんにーななご、ってブツブツいう」「(答えを)口でパクパクいいながらうつす」と耳元でしつこく囁いていたこともありました。
「ささやき女将」って昔いたよな?
練習の時に毎度ささやいていれば、いやでも子はブツブツ言うようになります。そして試験当日、女将はその場におりませんが、おらずとも耳元で勝手に囁いてる気がするようになるのも実は狙いです。もはや生霊の域。
ちなみに、女将のささやきは「練習としての勉強でバツになる問題を少なく済ませる」のも狙いです。
どういうことか。
ああ、うつしまちがいそう…分数ひっくり返したときに書き間違えてるよ…って時に「うつすときにはブツブツ言うんだよ…」と耳元で女将がささやきますと、ブツブツを忘れた子は「あれ、間違えたかな」と思い、再度ブツブツ言いながらうつして間違いに気づきます。
結果、バツが少ないので間違い直しが少なく、時間もかからない。いい気分で次の本丸の課題に移行できます。こんな序の口も序の口で躓きまくって機嫌を損ねられ、大切な問題演習がグダグダでは困りますのでね。つまり、これは精神年齢幼めの子が機嫌よく勉強するためのささやきであったりもするのです。※精神年齢高めの子は全くもって不要かもしれません。
まぁ、4ます計算でなくて「四谷の計算」でもなんでもいいのですが、「余白に計算をして解答欄にうつす」という訓練は、計算苦手っ子は毎日数問でもしておいたほうがいいかもしれません。
余談ですが、この計算用ページの右下には、各ページ1コマの「4コマ漫画」が掲載されてます。まぁこちらは勉強には関係ないのですが、毎度毎度気分転換にもなり面白いです。
100ます計算より少なめの分量。だから、飽きにくい(※入門編・基本編)
100ます計算って、ご自身でされたことありますか?やったことなければ一度やってみるといいです。100問一気にやるのって、結構疲れます。
「4ます連算」は1つの数字の組合せについて+・-・×・÷の4つの計算をするのですが、基本編は各ページ数字の組み合わせは15個。つまり、計算するのは1ページあたり60題で、100ます計算よりは問題数が少ないんです。かつ 加減乗除を次々にやるので、「飽きにくい」という点がおすすめポイント。
100ます計算はそれはそれでメリットはあると思うのですが、100ます計算がちょっとね、という子もいるよね?
学年が低い場合は入門編がおススメ。1ページあたりの問題数は基本編より更に少な目で、各ページ数字の組合せは10個=計算するのは1ページあたり40題と、基礎編よりぐっと少なめにできています。「100ます計算は飽きちゃって嫌がるのよ~」というお子さんは一度試してみる価値はあるかもしれません。
ちなみに「上級編」は丁度1ページあたり100題になるので100ます計算と量は一緒ですが、加減乗除をこなしながらの100題なので、100ます計算より飽きは少ないです。
絶妙なカテゴリわけで、数字の組合せと答えの感覚を養えるのが面白い
この「4ます連算」、1枚ごとにお題がついています。「答えが同じになるかけざん」「わり切れるわりざん」「割り切れないわりざん」「×5を使う掛け算」とか。
ちなみに、わり切れないわり算の場合は「あまり〇〇」の形でなく分数で答えさせる形式です。
この数字とこの数字の組み合わせはこういう数字が出る、この数字とこの数字は絶対に割り切れないという感覚をつかみやすいのも面白いな、とおもいました。
なかなか便利!「覚えておくと便利な計算」の表
これは人にもよるので何とも言えませんが、三菜は覚えられる計算はある程度覚えておいた方がミスが少なく済んだ印象です。
写真は2桁の2乗の表と、小数と分数の換算表。
みなこさん、むつこさん、はなこさんって覚えるんだよな
こういった「覚えておくと便利な計算」の表がところどころに挿入されています。我が家ではこちらをコピーして(更に覚え方を書き込んだりして)、壁やトイレ・洗面所などに貼ってました。
細かいところも素敵。かゆいところに手が届く仕様。
まず何といっても鉛筆で書くのにツルツルし過ぎない、ひっかかりのある紙というのがマル。真ん中でグッと開き折りしてしまえばパカパカしない厚みと作りもマルです。
「ちんたら防止」にお役立ちの「かかった時間を書き込む欄」が予め書いてあるのもうれしいポイントです。
中学受験勉強の基礎の基礎の基礎的に使う使い方
「4ます連算」は「勉強の前にする基礎トレーニング(=1行問題)の更に前にする基礎トレーニング(=中学受験レベルの計算)の更に前にする基礎トレーニング(=ようやく本件)」として使った、ということは先にも書きましたが、やることが雪だるま式に多くなっては本丸の勉強にたどり着く前に疲れてしまう or 時間が無くなってしまうのでよろしくない。
なのでなお、サラリとやることを心がけました。つまり、毎日1枚同じものを継続…などと決めず、ある日は1枚。ある日は1枚の半分。ある日は数問。ある日は別の基礎の基礎トレーニング(※)をしてみる等、少量をランダムに適宜やらせたという感じです。
(※)「4ます連算」のような基礎の基礎の基礎のアイテムは実はほかにもいくつか使ったので、それはおいおいレビュー。
耳元のささやきもお忘れなく!
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