以前「子が”わかった”といっているのに解けない、繰り返しやってるのにできない」について記事にしました。詳しくは下記リンクをお読みいただきたいのですが、ざっくり言うと ”子のいう「わかった」にはあまりにも幅があって信用ならぬ。三菜の場合「点の取れるわかった」にするためには「説明できちゃいますけど、私」状態まで持っていくのが吉でしたよ” という内容。
OK!ならば、入試までその問題はもう大丈夫ね!!
…とはならない。
本日は「あの時、確かに余裕で出来ていた(説明できるようになった)はずなのに、しばらく経つとすっかり忘れてできなくなっている」という、飲み込み悪めの中学受験生としては見過ごせない問題について。
ねぇ。これ、三菜だけの問題じゃね?
そうかもしれません。ま、関係ない方もよってらっしゃいみてらっしゃい。ビールでもプシュッと開けて続きをお読みくださいませ。いいツマミになると思いますよ。
「説明できたハズなのにしばらく経つとできなくなっている」問題とは
「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」でも、4週後にはキレイに忘れる
三菜劇場~四谷大塚カリキュラムのとある1ヶ月~
1週目の単元。
いくつかの問題はホワイトボードでどうしてそうなるかを説明。「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」レベルに昇華させたことで、点が取れる問題が増えました。
週末にテストがありました。
子が「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」の問題はちゃんとできました。
頑張ったね!よかった、よかった。
翌週。新しい単元を習いました。
またこの週もいくつかの問題を「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」レベルに昇華。
これを繰り返し、5週目のまとめの回がやってきました。
4週前の問題を解いてみました。
…!?
ねぇ!やり方忘れてるよっ!!!
こういうコントまがいの光景は、確かにどこかで見た気がします。デジャヴ?…いや、あの時は「昨日やった問題を次の日に忘れてる」という話だった。
でも今回は、どうしてそうなるのかを三菜自身がホワイトボードでウキウキで説明までして、点が取れる「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」となったハズの問題です。
三菜はあの時確かに、朗々と説明してたよ?
「点が取れる『わかった』」にしたはずなのに、1ヶ月経過して組分けテストのあたりになりますと、すっからかーんに忘れてることが三菜は往々にしてありました。いわんや統一合判などの範囲があって無いようなテストにおいてをや。この怪奇現象を、こみるは「説明できたハズなのにしばらく経つとできなくなっている問題」と命名いたしました。
塾の先生にきいてみました
通塾していた4年当時の面談で、うぶなこみるはこの怪奇現象について塾講師に尋ねました。
「あのう、その週の単元は良くできたのに、組分けの頃になると1回目や2回目の内容を忘れているのですが」
返ってきた答えはこうでした。
何度も繰り返してください
…。
……。
至極当然の答えです。あまりに当然すぎて、中学受験の経験がないこみるでもアドバイスできそうです。嫌味ではなく、そのくらい繰返しは「当然」なのです。
これを書いている今、酒も入ってるので少々毒舌気味に申し上げますと、ここはもう少し気の利いたことを教えていただけるのではとチビっと期待したのですが、具体的な話にはならず。こみるの切り込み方が曖昧すぎたか、こみるがチキン故に押しが弱かったのか、たまたま先生運が悪かったのか。そうでなければ集団塾の限界なのだろうと思いました。はたまた営利団体として費用対効果を考えたときにこのレベルの子にはそんな稼働かけてられないとか、そんな感じかもしれません。
ともあれ、ご家庭にお任せとなった「繰り返す」って、一体どうやって。
時間のある限り、全部…繰り返して、みます…?
4年カリキュラムから全て繰り返していたら、毎週毎週やるべき問題が雪だるま式に増え続け、寝る時間も学校に行く時間も無くなってしまいます。
で、試行錯誤の末、こんな感じに落ち着きましたよ。
100人いたら100通りのやり方があるからね。これは飲み込み悪め三菜のやり方、ほんの一例ですよ。
ルーズリーフでサンドして忘却を食い止めろ作戦!*算数編
ルーズリーフでサンドする、とは?
端的にいうと「問題はルーズリーフで管理。過去のルーズリーフを毎日数枚、今週の単元の勉強に加えますよ」ということ。イメージはこんな感じです。
「今週は相似の単元だよねー」と油断して解いていたら急に「群数列が出てきた!」…と思ったら「場合の数が出てきたよ!」…とちょっとしたサプライズ。勉強内での気分転換とでもいいましょうか。気分転換と同時に、過去の記憶を呼び起こす作戦です。
もーどれー、もーどれー、きーおくーよ、もーどれー
問題の管理が簡単になる!「ルーズリーフ方式」のすゝめ
サンドするはいいが、何をどこまでピックアップしようか・どうやって簡単に問題を管理していこうか。塾をやめた5年春あたりからアレコレ試して、5年の秋・冬あたりから本格的にやっていたのが「問題1問につき1枚のルーズリーフを使用」して理解度を管理する方法。以前こちらのエントリーでもざっくり書きましたが、三菜のルーズリーフの使い方や、サンドのための問題の取捨についてつらつら書きますよ。
コピーした問題をチョキチョキ切り貼り。片面のみに貼るのがミソ。
その週の課題となっている単元の問題集のページをコピーして、チョキチョキ。ルーズリーフにどんどん切貼りしていきます。ルーズリーフ1枚につき、1問です。子はルーズリーフの余白部分に問題を解きます。間違えたら間違い直し、その他気を付けるべき事項をどんどんルーズリーフに書き込みます。親の書き込みが入ることもあります。見栄えはこんな感じ。
ルーズリーフの片面のみに切り貼りするのがミソです。実は当初、こみるはルーズリーフの両面に問題を貼っていたのですが、両面に貼ってしまうと非常に管理がしにくかったので(後述)。裏側は勿体ないですがそのまま放置です。
欄があるものを当初使っていましたが、テストの際は無地の紙に字をかくなぁと思い途中から無地のルーズリーフも使用。
貼るためのノリは、テープ糊も使いましたが、テープ糊ははみ出たときにべたべたが残るしルーズリーフ同士がひっついたりするので(こすると黒くなったり)結果こちらの糊を愛用。
欄外に日付と出来具合を記載。子のわかった度合いで問題を仕分け。
このルーズリーフはまだあれこれ試行錯誤していた5年春~5年冬くらいのもので、問題をルーズリーフの両面に貼ってしまっておりました。なので、シールの位置が左右反対になってますが、基本右上に
② 子の「わかった」レベル
…を記載。
②のどのくらいのスラスラ度合いで解けたのかの記載ですが、三菜のケースでは大体こんな感じ。
0 | 説明を2度ほど聞いても「はて?」となる。子にとってイミフ。 | 欄外に× =三菜的 捨て問 |
1 | 解説を見て「ほうほう、確かにそんな話だったねぇ」と思う | 欄外に△ =超余裕があればやる |
2 | 途中まで解説を見ると何かが頭の中に蘇ってきて解ける | 日付の下に「ヒント」 =いずれ何とか習得まで持ち込みたい |
3 | 自分でといて正解する | 日付の下に「OK」 =習得済みまであと少し |
4 | どうしてそういう答えになるのか、説明できちゃいますけど、ワタシ。 | 欄外に大きく「OK!花まる」 =習得済み! |
複数回取り組むときは、裏紙かノートをあてればOK
複数回取り組む場合は、ルーズリーフの上に裏紙等を敷いて解けばOK。そしてつっかえポイント・間違えポイントは、漏れなくルーズリーフに書き足していきました。
ちなみにこのサンプル写真、よく見ていただくと。相当繰り返したのにもかかわらず、三菜はヒントを貰わないと解けなかったようで、母の「どうして何回やってもこの形をみたら「1」と置けない??」…などという繰り言がルーズリーフに連ねられております(苦笑)。
子にしてみれば「そんなこと言われたって、こっちだってどうしてなのかわかんないよ!」状態でしょうし、そんなこと言ったって仕方ないのですが…。当時のこみるの困窮っぷりに共感いただける方もいらっしゃるかもしれないと期待し、恥を忍んでそのまま掲載しておきます。
習得までにかかった回数を、シールで可視化
話を戻しますと、「説明できちゃいますけど、ワタシ」になる=習得までにかかった回数が一見して分かるように丸シールも貼りました。やった日付の回数を見れば重ねた回数もわかるにはわかるのですが、一目瞭然を狙ってのシール、ということです。
しつこいけど、三菜の場合「わかった」=習得した…じゃなかったんですよ、奥さん!
何故、習得までにかかった回数が分かるようにしたかったかというと、挟むタイミングと量を調節するのに楽だからです。色とりどりのシールがあるものほど怪しいルーズリーフということ。
こみるは5mmのマルシールを愛用。いろんな色が売られてますが、こみるは赤・青・黄・緑を利用してました。
当初はこちらのアソートパックを使っていましたが、本格的にシールで仕分けしようと思うと足りなくなるので単色入りのものを最終的にはガンガン使用。
翌週も新しい単元は同じようにルーズリーフを作っていきます。
ただ、次の週からは、過去の単元のルーズリーフも挟み込みんでいきますよ。
挟みこむ「過去単元のルーズリーフ」は何をセレクトするか(~5年まで)
「説明出来ちゃいますけどワタシ」あたりの問題を「少なめ」に
恐らく、塾の先生が仰っていた「繰り返してください」はその子にとって何をどう繰り返すのかがキモなのではと推察。どの部分を優先的に完成させるべきかは人それぞれと思いつつ、飲み込み悪目さん代表三菜の一例を公開しますよ~。
三菜のケースでは最終的に下記の2種類のルーズリーフを気持ち少なめに挟み込むことが多かったし、吉と出たように思います。
・欄外に「OK!花まる」の「習得済み」のもの(説明出来ちゃいます問題)
<余裕ある時は>
・日付下に「OK」の「習得まであと少し」のもの(自分でといて正解できる問題)
え?できなかった問題を挟むんじゃないの?
実はそれをやっていた時もありました。中学受験も折り返そうとしている5年中後期くらいまで…。ですが、三菜の場合、全然上手くいきませんでした。できなかった問題ではなく、既に習得済みの(もしくはそれに近い)問題をセレクトした理由は2つ。※うまくいかなかった理由はこの逆をお察しくださいませ。
理由その①
基礎の基礎を完璧にして点数が取れるようにさせたい。
一言で言うと「虻蜂取らず」回避です。時間があればできなかった問題も含め全部を挟み込むべきなのでしょうが、時間が無いので何かを捨てないといけない。ここで「出来ていたはずの問題」は大丈夫とばかりに「できなかった問題」を入れ込むと「出来ていたはずの問題」まで忘れてしまう。つまり何も残らないという羽目に。おさえるべきはまずは基礎の基礎。ということなのでしょうか。
四谷大塚200点満点のテストですと、計算・1行問題8割で90~100点、前半の大問(1)まで取れれば120~30点位とれる構成になっていることが多かったように思います。(※実際の入試問題も、三菜が目指す中堅校の配点区分も大体そんな感じでした。むしろ後半の大問の数は四谷の組分けより少ないという)要するに、基礎大事。それ忘れて一体どうする、なのです。
不思議なことに、親の「あれもやらせたいこれもやらせたい」という気持ちというものは何度おさえてもムクムクと勝手にわきあがってくるのですが、受験を終えた今ハッキリ言えることは、これは百害あって一利なし。飲み込み悪めさんはあれもこれもやらせたところで結局オール中途半端になって、4週後に総忘れ。
三菜の場合、まずは「説明できちゃいますけど、ワタシ」にしたハズの問題を、時間が経っても自分のものにできているという状態を作ることが先決でした。
理由その②
メインは今週の単元。過去のルーズリーフで、時間をなるべくとられないようにしたい。
三菜の場合、過去の週の問題のルーズリーフが難しすぎると、それに時間がとられメインディッシュである今週の単元がタイムアウトに。精神年齢幼めの子ですから、更に「不貞腐れる」という要らないオプションが付いてきがちでした。挟み込む過去の単元は、説明出来ちゃいます問題+アルファ位であれば、今週の問題にプラスされていても容易にコトが進みやすく、比較的トラブルも少なかった印象です。よって今週の単元への影響も少ない。
なお、何度も申し上げてアレですが、どうしても欲張りにできているこみるはついつい、あれもこれも入れてしまいがちでした。…で、トラブルになる→難易度下げる→またトラブルになる→枚数少なくするなど、涙ぐましい紆余曲折。三菜の場合、物量は親が思うより少し、いや、ぐっと少な目がベストでした。
子に最適な難易度と問題数を与えるのが、飲み込み悪めの子を持つ親の腕の見せ所!
まぁ、こればかりは「子による」の最たるもの。とにかくあれこれ試行錯誤してみて子にとっての最適解を見つけることが大切だろうと思いました。
その他の習得度のルーズリーフはどうするのか?~長期休みをフル活用~
「ヒント」や「△」がついた「説明出来ちゃいますけど(=習得済み)」から少々遠目に位置する問題達はどうするのか…?ですが、日々の勉強ではとりあえず忘れました。
えー。組分けテストもあるのに?後ろ髪を引かれてムリ
どこかで書いた気がしますが、飲み込めてもいない肉をくわえた状態で「ワン!」と吠えたら、くわえたお肉もボチャンと水の中。ここはココロを鬼にして忘れるのも戦略の1つだと思います。これは三菜の場合においては今でも間違ってなかったと思っています。組分けの成績はちっともふるいませんがね。入試本番までにできるようになっていればいいと吹っ切れるのは塾なし組のよいところかもしれません。
ともかく、日々の勉強では「新しい単元のできるかぎりの習得+過去の習得済み問題を忘れない作業」オンリー。オンリーと書きましたが、部活や習い事してると時間的にこれすら結構厳しかったのが所感です。
では「ヒント」や「△」の問題は永遠に手を付けないのか。
三菜は、夏休みや春休み・冬休み、GW等の連休などのチョイ休みをフル活用して「ヒント」や「△」の問題を「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」に昇華させる作業をしました。
そうやって「OK」「OK!花まる」にしたルーズリーフを増やし、日々の勉強で差し込んでいくようにしました。カメの歩みで、すこしずつ、すこしずつです。
習得までにかかった回数が多いもの・忘れやすいものほど、頻度高く登場させる
サンプル三菜のみかつデータも取ってないのであくまで感覚値ですが、三菜は「説明出来ちゃいますけど、ワタシ」になるまで=習得までにかかった回数が多ければ多いほど「忘却」も早い傾向にありました。スラリと解ける問題は、忘れることに変わりないのですが、こちらのほうが忘却までの期間が長いことが多かった。
ここでシールの多い・少ないが問題セレクトをするときにお役立ち。期間をあけないようにするため、シールの多いものを優先的に登場させて頻度を調整です。
また、何度か繰り返していると「なぜか特に忘れやすい問題」があることもわかります。このルーズリーフには付箋をつけて管理し、忘れたころにチョイチョイ登場させるようにしました。
ルーズリーフ作りのTIPS、3選。
類題はやらない。でもとりあえずとっておく。
数値を変えただけの問題は一応ルーズリーフにしますが、まずはやらせませんでした。時間が無いからです。欄外右上に「類」と書いて、解いた問題の後ろにとっておきました。で、挟み込むときにたまに「類」の方のルーズリーフを挟んだり。
気分転換にはいいよね
週テストや組分けの問題もルーズリーフを作っておく
他塾はわからないのですが、進学くらぶ(というか四谷大塚)のいいところは、週テストや組分けテストのまっさらな問題用紙がネットからダウンロードできるところ。
点が取れるべきだったのに間違えた問題は同じようにルーズリーフ化。場合によっては「類」と書いて単元毎にとっておき、他の問題と同様に管理しました。
実は糊で切貼りしなくてもルーズリーフは作れます
アナログに問題集をコピー+切り貼りしなくても良い方法。やり方はいろいろですが、こみるが一番チャチャっとできたのはこちら。
①問題集をガンガンスキャン②スキャンしたPDFから問題部分を「Snipping Tool」等の切り抜きツールで切り取り③wordにペタペタ④プリンタにルーズリーフをセット⑤プリントアウト…これで完成です。糊でべたべたしないし、貼り付けによる厚みも出ないので、糊による切り貼りより便利でおしゃれな仕上がりに。
三菜、中学生になった今でも、家庭学習でこの「問題付きルーズリーフ」は健在。中学受験当時は、やるべき問題も親が管理していましたが、今では親がするのはルーズリーフを作っておくことと、三菜の記載した ×・△・ヒント・OKの理解度合いに従い丸シールを貼ることくらいになりました。
問題集+ノートでもいいけれど…ルーズリーフの方が管理は便利じゃね?
つっかえ・間違いポイントの履歴が1枚に凝縮
ルーズリーフの場合、つっかえポイント・間違えポイントをルーズリーフに書き足して管理できます。つまり、間違えた理由などの履歴がこの1枚を見れば一目瞭然。
ノートの場合、同じ問題をやる都度、過去のノートのその問題を解いた該当箇所を探して見返すことってしないと思うんですよね。するのかな。こみるはしないし、第一どこ探していいのかわかんない。ルーズリーフであれば、ああ、ここ、そうそう、そこね。ここがこうだから説明に躓いたのよ、というのが蘇る。記憶も呼び起こされるので、学習の時短にもなると思うのです。
問題集は問題の並び順は固定。単元毎にやりたくても学年またぎの単元も。
当たり前ですが問題集の問題の並び順は固定です。これは何を意味するかというと「今日は特に時間が無いからこのレベルの問題だけやらせて気分良く終わらせたい」ときにやる問題の順番をタイムリーに変えられないということ。
また「今日は幅広くこの単元とこの単元を差し込んでやらせたい」と思った時に、例えば「場合の数」「速さ」なんて4年と5年と何冊も問題集をまたぎます。付箋に順番書いて貼りまくる?いやいや、問題集どどーんとなって、気分もダダ下がり。
ルーズリーフにしておけば、作る時の面倒はあるけれど、ファイルから取り出して今日の分っておいておけるから、WMでも管理も実は楽ちん。やる方も気分的には楽ちんなのです。win-win!
ルーズリーフなら、回数別・習得度別・単元別と、まとめ方は自由自在。
ルーズリーフであれば、その時に応じて色々なまとめ方でファイリングすることができます。
例えば4年・5年のうちは第〇回等「回毎」にファイリング。または、習得度合いでファイリング。6年春以降は「単元毎」にファイリングなど、勉強の仕方によってまとめ方は自由自在。
「あの問題どこだっけ」と探す際も、ルーズリーフは力を発揮します。
問題集の場合は、ページの上から下まで目を通しページの表裏両面探さなくてはいけません。丸1日PCで仕事することが多いマザーの眼球は疲労がピークに達します。一方片面にのみ問題が貼ってあるルーズリーフなら、めくっていくだけなので視線のブレも少なく、楽ですよ。ちっちぇーことですがね。
6年時もこれまでのルーズリーフをフル活用。違いは「ごみ箱ポイ」のルーズリーフ。
三菜は6年上の算数は無視…で、6年予定表にある単元の4・5年の演習問題集をやっておりました。これまでのルーズリーフをフル活用です。また、この時点で問題切り貼りしたルーズリーフが無い単元もありました(※)ので、随時ルーズリーフを作成して日々の勉強をこなしておりました。(※)ルーズリーフ方式にたどり着くまでの単元
ただ、5年までとは異なるのは、この時点で「二度と忘れないし間違えない」と判断したルーズリーフはどんどんポイしていったこと。「説明出ちゃいますけど、ワタシ」になるまでに回数を重ねず、かつ期間をおいても説明がちゃんと出来たものなどが主に該当。
「もう、この問題は二度と見ることはありません、さようならにするけど、お前、マジで大丈夫か?」と三菜に確認し「絶対解ける、大丈夫だ」というものに限って捨てました。
なぜ捨てるか。
春休みなどのチョイ休みで「説明出来ちゃいますけど」に昇華した問題が増える=挟みこめる問題が増えてくるからです。
中学受験が終わるまでに「自走」してないといけないのか?
こんなことまで親がしているなんて、やりすぎじゃね?…と思った方も多かろうと。そして中学受験界隈で流行りの「目指せ自走組」と比べますと「自走しなさ具合」の差は開いた口が塞がらないほど歴然としています。
ああ、残念。
でも、別にいいと思うんですよね。
三菜の場合、兎に角幼い。そして勉強がさして好きではありません。そんな本人の自走を今か今かと待っていたら、恐らくハッと気づいたときには中学受験が終わってたと思います。だから勉強に関しては親が上げ膳据え膳で手助け。部活も習い事もありますしね。勿論自走させたいと親が願い、もしくは本人が願って、願い通りに自走できるお子さんはしゃんしゃん自走すればよろしい。どっちだっていいと思うのです。
不思議なのが、親が子の自主性に任せて自走することを願ったが、全然子が自走しなくて親はイライラというケース。なんでうちの子は自走せんの?…と子に怒り狂うくらいだったら、「全く、しょうがねーやつだなー。自走するのはもっと上の学年になってからでもオッケー!サポート上等!やったるわ!」…って発想があってもいいと思うのですが、殆どそういう話って聞こえてきません。多くの人が自走させなきゃの呪縛に囚われてるのは何故でしょう?
子の体の成長具合やココロの成長具合・興味・やる気・ひとこと言ったときの勉強の出来具合は100人いれば100通りなのに、中学受験が終わるまでに猫も杓子も「自主性を高めて自走しなきゃいけない」って、どういうことなんでしょうかね? 幼いうちから自走する習慣が無いとこの先何も自分でできない大人になるって話もあるようですが、中学受験が終わるのってたった12歳なんです。それまでに自走できないとチンケな大人になるだなんて、いつ決まったんでしょうか。12歳までに自走できないって、なんか恥ずかしいことなんでしょうか。
そもそもこの世にどちらかが絶対に正しいなんて証明できることはほとんどないはず。
だから、子が自走できるならさせて見守ればいい。
でも、子が自走できないなら、親でも外注でも、ガッツリ伴走、上等。ガッツリサポート、上等。ってこみるは思います。
…それでも「子の自走」という言葉に拘るならば。
勉強がそこまで好きではなく飲み込みが悪い子の場合、不貞腐れることがあっても椅子に座った。その子なりに与えられた課題を少しでもこなそうとしていたのならば、それだけでもその子にとっては十分、自走に値していた。こみるはそう思います。
で、12歳で自走してなかった代表・三菜ですが。
中学生になりまして、少しずつ、少しずつ、自走してますよ。
よそはよそ、うちはうち。
歩みは人それぞれです。
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