ブログをお読みになってる方には耳にタコ情報ですが、三菜は国語壊滅児でした。壊滅というか、乱高下しすぎるというか。
具体的には、
・記述→だいたいできない(はなから書かないことも多い)
・書き抜き問題→文章により出来不出来が激しい
・選択問題→文章により出来不出来が激しい
…とこんな感じ。
国語がアレな子の見本のような点の取り方なのでは
ちなみに「文章により」というのは、出題文により大きく点数に差が出る、ということ。本人によると「モノにより文章全体が何を言おうとしているのか全く分からないことがある」のだそう。まぁ幼め小学生ですと大いにありそうな話です。
本日は三菜が行った国語対策について回想を交えて綴ります。
2回に分けようと思ったのですが、まとめたのでなっがーーーいです。
なっがーーい中の前編は「三菜の国語に関する紆余曲折物語」、後編は「戦略&使用した問題集について」。なお、問題集についてはサラリと触れますがレビューは別記事にします。
…で、しょっぱなからアレですが、国語に関しては、こみるの打った対策と効果の関連性が他の教科程ハッキリ感じられませんでした。テレビCMの費用対効果みたいな感じ?
伝わる?それ
やったことは恐らく多分効果があるんだろうという感覚値はあるけれど、実際のところ本当にそれが直接的に功を奏しているのかよくわからなかった、というのが正直なところです。でも、読解壊滅児だったのが最後の最後で志望校の過去問が壊滅児なりに解けるようになってきて入試を迎えることができた=何かが功を奏したのだと思います。
一個人の体験談とはいえ「効果が釈然としない」ということは恐らく改善すべきポイントが山のようにあるということ。まぁ「失敗には学ぶべきことも多い」と申します。書いてあることを「そうじゃねーし」と思ったならば、何かのヒントになっているかもしれないのでとりあえず書いてみます。
三菜の国語どうする紆余曲折物語<4年~5年はじめ>
通塾時、相談したら「高速基礎マスターをとにかくやれ」と言われた件
四谷大塚にお通い or 進学くらぶをされている方ならご存知「高速基礎マスター」。
ご存じない方のためにサラリと書きますと、「高速基礎マスター」は大別しますと国語・算数の2教科。国語はズバリ「語彙習得」のためのツールです。初級・中級・上級のランクがあり各級5つのステージで構成。文章のカッコに入る適切な語句を4択で選ばせる問題がガンガン続きまして、とにかくクイズ形式で解くことで大量の語句を習得させるように作られています。とてもよくできていて、一度間違えた問題は2度正解するまでランダムに登場します。
通塾時は「いついつまでにどこそこまで終わっていること!」というリミットが設けられ、期日までに終わっていない場合には居残りなどもありました。また、校舎には現在の進捗が掲示されており、「やってないとやっべぇ」みたいな雰囲気があり、子供たちはせっせと取り組んでいたのだそう。
また、保護者会では「高速基礎マスターをしっかりやってる子ほど成績が伸びている(やってなければAコースどまりでっせ)」というもっともらしいデータが配布され、高速基礎マスターの素晴らしさと必要性の説明を受けました。まぁそこまで言われれば「高速基礎マスター」信じてみましょうよ、とせっせと取り組みます。
で、それとは別に三菜の読解乱高下現象は4年の最初からおきていたので、塾に個別に相談に行ったこともありました。その時に言われたのは「漢字と高速基礎マスター(語句)をとにかくやってください」と。
だが三菜はここでもまた躓いたのですよ。
「とりあえずこなすことに終始」して身についてない疑惑
「ゲーム感覚でこなすうちに身に付きますよ」と言われてその通りだと思って期待したのですが、期限までに終わらせるべき量が三菜にとってあまりに膨大過ぎて「月末にノルマに追われるサラリーマン状態」になってきたのです。
そうなってくるとやっつけ仕事といいますか…いかに4択でクイズ形式であっても「まだおわらない」→「こんなにある」→「適当にやっちまえ」みたいな感じになってくるわけで、1ステージ終了後に意味を聞いてみたりテスト的に問題を作ってたずねてみたところ「見たことありましたっけね、この語句?」レベルであることが発覚。
精神年齢高め中学受験生であれば「これは僕のために必要だから今しっかり覚えるんだ!」という目的意識があるでしょうから次々と自分の血となり肉となりましょう。ですが三菜の場合「いついつまでに〇〇まで終わらせろ」が目的となってしまった。幼めの4年生といえ、まだ10歳。致し方ない気もいたします。
意外と時間がかかり、他のことをやる時間が無くなる
そうこうするうちに塾では「6年になったら高速基礎マスターをやってる時間などないので5年の中旬までに計画的にとっとと終わらせましょう」という目標が掲げられました。
この高速基礎マスター、実は語句だけではなく、算数は一行問題と計算・国語は天声人語の並べ替えもあったので、塾の定めた期日までに全てきちんとやろうと思うと三菜の処理能力では毎日40分以上かけないといけなかった。ちなみに高速基礎マスターに漢字はありませんので別腹。となるとウォーミングアップごときにほぼ1時間程度の時間を費やすことになります。
これでは明らかに他の勉強に支障が出るので、これまた塾に相談したことあるんですが「もっと感覚的にパッパッパとゲーム感覚でやれば早いです」とか言われてですね。「いやいや、やっつけでやってもこのくらいかかるんです」「だからもっと楽しくゲーム感覚で…」「(全然楽しくないし…)」と話が全然かみ合わなかった記憶。この時「高速基礎マスター」というツールはデフォルトの処理能力が三菜とはだいぶ違う人を想定して作られたものなのであろうことを悟りました。
そして三菜はノルマに追われるサラリーマンが月末を恐れるかのように、高速基礎マスター自体がだんだんとトラウマになっていきました。
ちなみに4、5年の四谷大塚の問題集「計算」と「漢字」は取り組めていて分量もウォーミングアップとしては丁度良かったのでこれはこのまま続けつつ、語句は何か別のものでどうにかしようと思うようになりました。
高速基礎マスターは自分のペースでしっかり取り組めばとてもよいツールだったと今でも思います。ただ「(超優秀層と同じレベルの速さと量で)いつまでにどこまで終わらせないといけない」という縛りがあったがため、結果トラウマになってしまったのかも…と思うと、塾に自分のペースでやらせたいと提案してみればよかったかなとか、最初から進学くらぶで自分のペースでコツコツ高速基礎マスターにとりくんでいればよかったかななど、思うところはあり少し悔やまれます。
進学くらぶやスタディサプリの国語をやってみる
塾を辞めてからのペースメーカーは「進学くらぶ」だったのですが、映像授業自体はモノによって「スタディサプリ」に切り替えるなど併用していました。
映像授業に限らず「授業」というのはそこから何かを得ようと本人が努力しないと身にならないもの。そして授業で得たものをどうやって他の問題に活かすかを演習で考えるーこれはどの教科でも同じことだと思うのですが、国語の場合は、何というか。
他の教科から比べると「授業で習った定石を他の文章で活かす」難易度が高い気がいたします。
うまく言葉にできないのですが、算数の場合は授業で得られたエッセンス・解き方のコツを他の問題でも活かしやすい。例えば相似なら「チョウチョか富士山を探せ」という定石を授業で得ることができれば、多少ひねりがあったとしても他の問題の中にチョウチョや富士山は存在するので何とか探せばいい。一方国語の場合、授業で先生が言ってる定石はその通りなんだけど、その定石を個別具体の文章に当てはめる方法が難しい…例えば授業で言ってる「『つまり』の後にくる文章から入りそうな言葉にアタリをつけて探しましょう」のルールはその通りなのだが、「この文章における『入りそうな言葉』ってなんなんだ」とか「アタリをつけるってどのへんがそうなのだ」ということが国語が不得手な子には難しい。例えば「〇〇という気持ちは該当する言葉が見つからなければ「行動」が表していることがあるので探す」というルールは「この文章において「行動」ってどの行動がそういう気持ちに値すことになるのか」が分からないとか。
予習シリーズのポイントを見ると丁寧にルールは書いてある。で、映像授業ではその文章について解説している。でもひとたび文章が変わると、どう当てはめるかがうまくいかない。ならば、別に映像授業って見なくていいんじゃない?…と何回か映像授業を見て思ってしまいました。国語の先生、そうじゃないよという思いもあるでしょうが、親子ともども何かを得る力が薄く、ゴメンナサイ。…ということで、通塾をやめた5年前半で何度か視聴しましたが、その後一切映像授業を見ませんでした。
家庭教師を試してみる
それより、例えば「入りそうな言葉のアタリをどのようにつけるのか」をいろんな文章で指導してくれる人がいたほうがいいでしょう、と思い次に考えたのが「家庭教師」。
早速電話で何社かに困りごとを話し、何人かお試しで来てもらいました。…が、結論、「合う人にあたらなかったので家庭教師にお願いするに至らなかった」のです。
頼んだ時期や相性などの運も悪かったんだろうと思います。
家庭教師はセンターのようなところを介する場合は、まず1回お試し授業してもらえるのですが、ほぼその場でこの人にするか違う人にするか決めないといけないのですよ。でも正直、初回のお試し授業だけでは良いとも悪いともわからない。で、お試しではなかなか良かったのでこの方にお願いしようか…となった先生は何度か授業をやってるうちに三菜が嫌がったり。
あるいは、お試しでは判別できなかったが何度か授業を受けていると「あれ?センセ、そこ子は分かってないよ?もっと突っ込んで話してよ」と思うところがあったり。
そんなこんなで、お試し→違う人をお試し→この人良いかもと思い何度か授業を受ける→「やっぱり違うんじゃね?」と思う→違う人をお試し→違う人をお試し→この人良いかもと思い何度か授業を受ける→やっぱり違うというサイクルで、どうする?どうするどうする?…とやっているうちに2か月くらいがあっという間に経過…そのあたりでこちらも力尽き、家庭教師のセンセ助けてプリーズ生活は終了。
センターの事務の方曰く2月が終わる終わらないくらいで次がバババっと決まるのでこの時期はなかなか難しいと最初に仰っていたので時期的なものもあったんでしょうが、家庭教師については思うところがあるので別の機会にエントリー予定です。ま、お願いする時期や”運”も大きく関係すると思いますし、数回でバシッとはまれば何の問題もないと思います。
ということで、家庭教師をお願いする場合は、めぐり逢いに時間がかかることがあるからお早めに。
はい、復唱!
めぐり逢いに時間がかかることがあるからお早めに!
通塾開始時から大した進歩がないまま5年夏を迎える
そんなわけで5年の夏を迎えた時点では
・「漢字とことば」は毎日やった
・語句は少々(イヤイヤ高速基礎マスター中級途中位、習得度低め)
・それ以外の勉強はほぼ無し
…という「ほぼ無」の状態。しかも塾、やめちゃってます。
どうする?三菜。
ここからは「三菜5年夏くらいからとった戦略など」をおおまかにまとめてみることにします。
よそのうちの体験談は蜜の味!
三菜のとった国語の戦略と問題集など<5年夏以降~>
戦略1:極端にいえば国語は「捨て」でOKなように他教科を強化
「国語の戦略」とか言っときながら元もこもない感じですが、とりあえずこれです。
一般的には、「国算の配点が高いので、国語算数は重要」「理社は配点低いから後回し」と言われますが、三菜の場合は国語が期待できない中どこで素点をとる?理社でしょ!となるわけです。
仮に理社をおざなりにして国語をガッツリ対策しても「三菜がチーンと固まる文章」が出たらそれで詰むわけで。それより国語は取れればラッキー・取れないのがデフォルトと設定し、確実に白黒ハッキリ点数になりやすい理社をしっかり仕上げる方が勝率は高いと踏みました。だって三菜の受ける学校、4教科合計で合格最低点が取れていれば合格。教科内訳は何だっていいのです。
なお、「捨て」とは言いましたが完全放置・何もしないのではなく「点数稼ぎには貢献しなくてよろしい、期待しない」という意味の「捨て」です。ですので、以下戦略2以降は国語自体の戦略が続きます。
戦略2:国語はなるべく親と一緒に解く
これはマジで正しかったのかどうか謎ですが、1週間~3週間に1文章解けるか解けないかの亀の歩みペースでなるべく親と一緒に解きました。親がマル付け…じゃないですよ。一緒に解くのです。
ホントはここを家庭教師にやってもらいたかったのよ。無念。
親と一緒にやる理由① 語句を文章の中で理解するため
高速基礎マスターがモノにならなかったので、別の方法で語彙を強化する必要がありまして、その一環として「問題を解きながら語句を学ぶ」ことにしました。
大学受験で使用した(今も使うかは謎)Z会の速読英単語のイメージです。単語だけ覚えても忘れちゃうけど、文章と共に覚えるとイメージが湧きやすいよね?という構成がウリのあれです。ならば国語の読解問題も解きながら語彙も身に付けてしまえ。時間短縮、一石二鳥という算段。
これの難点は、子にお任せできないというところ。子がいちいち紙の辞書をペラペラめくって意味を調べていては、色々なことを両立したい三菜はいくら時間があっても全く足りません。ホントは本人がやるのが一番いいんですよ。でもね、時間ないんです。だから時間短縮のためにこみる登場。親が電子辞書片手にもしくは母の頭の中の語彙をフル活用しながら伴走しました。
親と一緒にやる理由② 「背景知識」や「難易度の高い気持ち」を理解するため
先日、フォローさせていただいている方のツイートで「『昔、結核という病気になるということがどういうことだったか』がわからないのでそこから説明」という内容のツイがあったのですがまさにそれで、中学受験の文章って背景が分からなかったり、自分とは違う生活スタイルだったりすると、途端にイミフになることが時々あります。時代とか。三菜に馴染みのない家族構成とか。何なら都会に住んでるか故にわからないとか。こういうのは傍でみてパパっとPC見せたり口頭で説明したりが吉。でないと、解くだけ時間の無駄が生じることに。
女中・下男とかね。家父長的な話とか。
あとは物語文の中で出てくる難易度の高い気持ちの理解。好き!キライ!笑う!怒る!泣く!という単純な感情ですまないのが中学受験の国語。友達の中で自分だけが抱いている罪悪感とか。泣きながら大きい声でサヨナラと立ち去る気持ちとか。まぁ、それまでに精神オトナ様相の数多の本を読んでおいて分かっているのが理想なんでしょうが、三菜はそうではなかったので補うしかありません。幼めさんはこういう複雑な気持ちってピンとこないことが沢山あるのです。ああ、幼めって色々大変!
親と一緒にやる理由③ 定石のあてはめ方をひとつひとつ確認しながら進められる
学んだルールを当てはめて答えを出す際に「だってここにこうやってかいてあるよね?これ理由じゃない?だから「イ」だと思う」「そうだけどその後この接続詞が出てくるよね?ママはここでこう言ってるのが気になるから「ア」じゃない?」とか話しながら試行錯誤。答えと解説を見てまた話す…という方法を繰り返しました。
め、め、めんどくせっ!一緒に解くの?
まさにここを家庭教師にお願いしたかったのです。…が、先にも話しましたとおり時間ばかり過ぎてしまいどうにもならなかったので仕方なく一緒にやった、という。
実際母は大変でしたが、三菜の場合1人で進学くらぶ見て問題集やらせるより圧倒的に時短にはなったと思います。国語の間違え直しや解説を読む作業を1人でやるのは、どう見積もっても算数や社会などの直しより時間がかかります。だって頭をそこまでもう一度巻き戻し「ええとこの文章の前後は何だっけな」と書いてあるものを確かめたり読み直したり自分の解いたプロセスを反芻する必要があるのでね。それに親があとで分からない問題だけ聞かれても、まずは文章読むところからはじめないとどうにもならない。一緒に解き進めれば、両方とも解決です。
また、一緒に考えて解いてしまえば子の分からないポイントや躓きどころもわかります。面倒以外の何物でもないのですが、後に子が赤本を解き実戦を積む段階までくると、躓きポイントが分かってることは戦略をたてるうえでも非常に役に立ちましたので、大変なりに悪くはなかったとは思います。
ま、でもカテキョ―にお願いできるならそれが一番。カテキョ―ならやってくれるんだよね、多分。
戦略3:親も国語について学ぶ。同時に志望校の赤本で問題傾向を把握。
問題を一緒に読み解きながら進めるには親が出題者の手の内?パターンを知ってたほうが、子の勉強を見る際にTIPSを織り交ぜることもできスムーズだと思いました。時間のない三菜の時短の一環です。ホントは子が勝手に学んでくればいいし、それが無理なら家庭教師にお願いしたかった。
①予習シリーズ 6年上
え、予習シリーズ。何故これが親の参考書となるか。子の参考書ではないのか?
「予習シリーズ6年上」の目次を見ると、理由が分かります。中学受験の読解でテーマとなりやすい出題パターンがまとめられているのです。他の塾のテキストでも6年のものそんな感じかもしれません。
説明文だと「自然と環境」「科学と文明」「言葉と文化」「異文化とグローバリゼーション」など。物語文だと、「自立と別れ」「葛藤と対立」「挫折と再生」とか。
子供用の教材ですからホントはこれを三菜が授業で吸収するのがベストなんでしょうが、なんせ国語に手をつけ始めたのが5年の夏にさしかかってからです。時間的に余裕がなかったので、子が文章を読み解く中でこういった着目ポイントをこみるが補って意識させるようにしました。
ちなみにこみるは6年になってからこの予習シリーズ国語6年上の内容は出題パターンを解説したものであるということを知ったのですが、どうせ教える羽目になるのなら5年のもっと早いうちから入手して、知っておきたかったと思いました。
予習シリーズは四谷大塚ドットコムで誰でも購入可。
メルカリでゲットしてもよいかも。
②赤本で可能性のある学校の国語の傾向を把握
まずは、受験する可能性のある学校の赤本を広く入手。主にメルカリで。
どういうタイプ・テーマの文章が出題されるのか。文章および設問のボリュームはどのくらいなのか。どういったことを問われるか。記述はどういうことをかかせる問題が多いのか。そんなことをざっくりざっくり見ていきました。
このあたりもカテキョ―や個別ならやってくれそうな話ですが、親自身がこれをやっておくと、志望校が絞られてくるにつれて段々ゴールの姿が見えてきます。「模試でこのボリューム・難易度の文章なら時間が足りないくても仕方がない」とか「この記述は書けなくていいや」とか「この選択問題はとけたほうがいいな」とか、ざっくりな目利きもできるので、模試や組分けテストなどにおける無駄な一喜一憂が少なくなると思います。※三菜の場合四谷の合不合の国語はあまりに文章量・文章の難易度・設問の量・答えさせる形式が受験可能性のある学校と異なったので時間配分などの練習に全くならない。「受けるのは無駄」と思いました。
戦略4:国語は該当学年無視。学年を下げまくって問題集を解く
①1年~1年半遅れで「予習シリーズ基礎演習問題集・演習問題集」
振り返ってみてこの「該当学年無視、学年を下げまくって問題集を解く」が、壊滅国語の戦略の中で一番効果が出た(という感覚値が高かった)戦略だったと思います。
どれだけ無視したかをつらつら書きますと
→市販問題集(後述)、4年基礎演習問題集上・下
■5年冬~6年春
→4年演習問題集上・下
■6年春~6年夏
→5年基礎演習問題集上・下
■6年夏~6年秋
→5年演習問題集上・下
四谷大塚の国語の問題集は各学年「基礎演習」と「演習」の2種類ありますので、基礎から順番に。該当学年でいうと1年~1年半遅れという感じです。
ペースは1週間に1回程度。GWや夏休みなどの長期休みには、もう少し頻度を上げて1週間に2~3回分やっていたと思います。
あれ?6年の問題集、やってないですね。
ハッキリ言って、四谷大塚の6年の問題集は中堅校を目指す者にとって難しすぎです。三菜の受けた中堅校レベルでは全くやる必要はないと思いましたので無視しました。
四谷大塚の予習シリーズ国語は中堅向けとしては使い方(使う学年)に注意ですが、素晴らしいところはテキスト・演習問題集・基礎演習問題集とも「解説がかなり詳しい」ところ。他塾の問題集は見たことありませんが、少なくとも市販で手に入る「新演習問題集」より詳しいと思います。
恐らく子自身が自分で解説を読むことを想定しているのだと思いますが、三菜のように文章が好きでない小学生は解説を読むことが苦痛なのですね…。なので、親がありがたく参考にして三菜の勉強で補わせていただきました。
②市販の問題集で超基礎ができてるかね?…を確認
5年の夏、上記の予習シリーズの問題集を使う前に市販の問題集を使用。何故そうしたかというと、まずは塾の教材云々の前に「ヤツは簡単で短い文章での読解が本当にできとるのか」を確認したかったから。ちなみにやったものはこちら(※レビューは別途予定)。
内容が軽く、文章も四谷の問題集から比べるとかなり短いのでほぼ毎日実施。マル付けまで20~30分位で済んでいたと思います。
戦略5:語句や気持ちの読み取りをルーチンに取り入れる
「該当学年を無視して三菜レベルの問題集を親と解く」の中で語句は補っていくスタンスでしたが、漢字・計算と同じ扱いで、ルーチンとして毎日少ーしずつ下記①②のどちらかをこなしていきました。
①気持ちを読み解く読解レッスン帖
語句問題と気持ち問題を文章題の中で理解する(させる)一助となった本です。これはオススメ。こみる家ではかなりお世話になった参考書・問題集のひとつです。
A5より少し小さめのお手軽サイズで「状況から気持ちを理解する」「行動から気持ちを理解する」の2軸で構成。書籍の冒頭には「お子さんと一緒によんでいきましょう」とあるとおり、親子で時間を設けて読み進めるのがベストだと思います。我が家では、漢字・計算と同じルーティン感覚で少しずつ読み進めました。
この本のオススメポイントは「語句の詳細なイメージが湧きやすい」こと。
例えば「複雑な感情を内包する気持ち」の項では、まず4~5行の短文が3つならび相応しい気持ちを考えます。その後答えとなる「せつない」「やるせない」「もどかしい」の3つの言葉について解説されているのですが、この解説がかなり詳しい!
「やるせない」は「せつない」とほぼ一緒だが使用される状況に違いがあってかくかくしかじか…とか、「もどかしい」は「不満である」でも代弁できなくないが「もどかしい」という気持ち言葉の状況には「したくてもできない」という具体性がある…など。
違いがしっかり理解できるようになっています。
そして最初の短文をふりかえってみると、ははー、この語句はこういうシチュエーションで使うんだね、というのが感覚的にもとらえられる。
本当に秀逸だと思いました。
こみるのように「子と一緒に解くスタイル」であれば、まずは親が読んでおくと「ここにかいてあった」と参照したりすることもでき、使いやすいと思います。
②1日1枚タイプの語句の問題集で語句をさっくり確認
こちらも詳細は別途レビュー予定ですが、とりあえずやったものを。
あ、塾の同学年レベルで見ると、やってることはかなりレベル低いと思いますよ。でも壊滅児はまずはここからです。算数もそうですが、学年を戻ることを恐れていると結局は何も身に付かないと身をもって感じたのでレベルを下げることはそこまで間違っていないと思っています。
下記で紹介する語句の問題集は1日1枚、無理のない分量でサクッと終わるので、毎日のルーチンとして取り組みやすいですよ。
<5年夏~6年夏>
<5年夏~>
<6年夏~秋>
戦略6:赤本を徹底的に解きつつ、躓きやすい出題形式を強化
これは6年秋以降の話になります。
①赤本を解く
6年の秋といえば、一般的にはもう志望校の赤本を過去問を解いている頃ですが、三菜はそれはしませんで10月~11月は「持ち偏差値マイナス校」の過去問を解いていました(志望校含む)。
レベルの全く合わない四谷の模試(合不合)の激ムズ国語なんかより、はるかに実践的だと思います。
三菜本命3校の志望校の赤本を解いたのは12~1月の直前も直前。但し三菜の場合です。「戦略3」で親が赤本を研究した結果、2月に最高潮に持っていくにはこのくらいの期間で一気にやるのが適切と判断したため。
いずれも時間配分と、どういう問われ方をするのかに慣れるための実戦演習です。ここまででかなりの文章題を一緒に解いてきていて三菜のクセなどは大分みえてきています。なので、時折三菜が解いているのを後ろからチラ見して、読むスピードや設問にかける時間をチェックしつつ、答え合わせの時に戦略を2人で考えたりアドバイスしたりしました。
カテキョ―がいたら、やってくれるんだろう。多分。多分。
②躓きやすい出題形式を強化
「新演習問題集 国語 6下」は出題形式別・出題内容別(※)ににまとめられているテキスト兼問題集で、最後の確認及として、赤本で躓いた出題形式の設問について確認するなど、気になる箇所だけピンポイントで使用しました。
(※)前編は「指示語・接続後の攻略1,2」「記述の攻略1,2」「書き抜き・空欄補充の攻略」「乱文整序・脱文挿入の攻略」。後編は「心情の攻略1,2」「理由の攻略1,2」「内容・要約の攻略1,2」「表現の攻略」
言葉の問題(慣用句・ことわざなど)も各回ごとにまとめられているので、ことばの最終確認としても重宝しました。
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