歴史の導入を…と思って角川のシリーズを取り揃えたのにガツンとやられてしまった話はこちらでエントリー済みですが、そんな三菜の歴史の勉強に伴走し入試会場にまでおともしたアイテムが本日ご紹介しますこちらの2冊。
本日はこの2冊のレビューと三菜の活用法についてお届け!
※その他の歴史マンガのレビューはこちらをどうぞ
「まんが攻略BON!歴史」レビュー
「まんが攻略BON!歴史」ってどんな本?
- 上下2巻からなる、中学受験用のまんが参考書。
- 上巻:①旧石器時代~②飛鳥時代~③平安時代~④室町時代~⑤安土桃山時代~ 下巻:①②③江戸時代~④明治時代~⑤大正時代~⑥昭和時代~
- 各巻170ページ未満。A5サイズ。厚み1.5センチ程度とコンパクト。
- 紙質:やや厚みあり、少しざらつきがあり、鉛筆書きやペン書きがしっかりとひっかかるので書き込み的に◎
「何故、レビューに紙質なの?」とお思いかもしれませんが、中学受験の参考書は「書き込みを考慮した紙質である&めくりやすい」ものの方が受験生ファーストで使いやすい、というのがこみるの考えです。
参考書って、テストのたびに見直して印をつけたり、足りないところや自分で気を付けるべきところを赤字で書き込みしたりしませんか??絶対しますよね。その時、ある程度ざらつきがあったほうが鉛筆やペンがひっかかり、しっかり書けると思うのです。
紙の厚みも程よくあるもののほうが、ページをめくったときにページにページが吸い付いてこないので、子供的にはめくりやすくストレスがありません。大人の事情で沢山のページ数を1冊におさめようと思ったら、紙は薄手にするしかないんですけどね。
予習シリーズって中身はいい本だけど、紙がツルツルすぎて鉛筆で書き込みしにくいんだよね。書いてるとキュッって音するときあるし。消しゴムで消しても跡残って消えないし。
「適度なボリューム」で時代毎の流れがつかめる
何はともあれ「適度なボリューム」!
イチオシの理由はここでしょう。中堅中学受験に必要な流れと語句、どういう出来事があり、何がどうなったのかが実にコンパクトにまとまっています。
鎌倉時代を例にあげますと、鎌倉時代は全16ページ。源平の戦いは1コマ毎に1つの戦いが描かれているのですが、それが故に「一の谷(兵庫)→屋島(香川)→壇ノ浦(山口)」という順番が頭に入りやすい。
ちなみに角川のマンガの場合ですと、一の谷のシーンだけで2ページ半もある!!!
まんがBONだと1コマだよ!!
長すぎると、飲み込みわるめさん・壊滅的読解力さんの場合、読んでいるうちに「はて、どこの何の話だったっけな」となってしまうことも。おそろしやおそろしや。
また、一の谷の例でいうと、一コマに「崖を降りてきて奇襲攻撃をかけた」という内容も絵と短い言葉で端的に表現されているので、「一の谷」というワードだけを覚えるのではなく「どんな戦いなのか」が一目でざっくりわかるようになっているのもおすすめポイントです。
念のためですが、この本2冊読んだからと言って「中学受験の入試対策として万全」ではありません。
中堅中学の入試だってこんな問題の出し方しますからね。入試問題をとくにあたってはまた別の対策が必要です。ですが、「知識」としてこのレベルのインプット+このレベルの基礎のアウトプットがスラスラできていれば、中堅中学を目指すものにとっては十分である印象を受けた、ということです。
重要語句は赤字+マーク付き
社会の偏差値が40レベルの場合、重要な語句ですら曖昧・漢字で書けないという状態も珍しくないのではないでしょうか。三菜の経験「だけ」が根拠になりますが、正直、細かい知識など詰め込んでいる場合ではありません。
まんがBONでは重要語句に「重要」「入試に出る」のマークがついています。
これらのマーク付きの赤字は当然のこととして、マークがついていないものも含め赤字になっている語句を、周辺のまんがの絵で流れと共にインプットするわけですが、中堅中学受験で必要な語句と流れはこれでほぼ網羅できているというのがこみるの所感です。
これらの語句と流れがあらかた把握できた後、マンガの欄外に書いてある「まめ知識」「参考」「もっと詳しく」の内容をインプットすれば、中堅中学の入試準備としては十分に感じました。
語句をまんがの絵で流れと共にインプットできる
これが飲み込みわるめさんに効くポイントです。
文字面ばかり追うタイプのものでも語句は一定覚えるでしょう。ですが、文字面を追うタイプの参考書の場合、飲み込み悪目さんは表面的に覚えている気がします。表面的というのは、その語句にまつわる「流れ」(=何が、どうして、どうなったなど)を意識した語句のインプットをしていないということです。
唯一足りないところをあげるとすると、「文化」「史料」に関する絵や記述が少ないというところかもしれません。
6年で、三菜はそれらを「四科のまとめ」等で確認。必要に応じて「まんがBON」に書き込みを加えるというスタイルで「まんがBON」を社会のメインバイブルにしていきました。
レビューで「内容がうすい」とか「内容が足りない」といっているのは難関校を目指している『基礎がバッチリの方向け』のコメントかもしれないよ
三菜の活用法
赤シートをあてて需要語句を確認
これは個人的な感想ですが、インプットがしっかりできていない段階で文字だらけの「四科のまとめ」を繰り返しやるのは時間の無駄なような気がいたします。三菜はまんがBON+赤シートで読み込みまして、まんがで流れをおさえつつ重要語句をインプットしていたことがありました。
こんな感じ。赤字のところを補いながら読むわけです。分からなければ赤シートをとればOK。
「『四科のまとめ』がサッパリできなくて苦痛」という場合には試されてもよいのではと思います。
まんがBONのコピーを壁に貼る
我が家では、まんがBONの見開き2ページ×2をA3用紙にコピーしたものを、廊下の壁やトイレなどにずらーっと貼っておりました。トイレにいたっては定期的に時代を変えてはり出しておりました。
なんでわざわざコピーして壁に貼る?まんがBONみりゃいいんじゃないの?
トイレに貼ったのは、スキマ時間活用のためです。案外これを眺めていたようで、すぐ出てくるはずがなかなかでてこない…なんてこともありました。
廊下にはり出したのは…いや、ずーっと机に座って問題を解いて、間違えたらまんがBONに戻って…とやってもいいんですがね、問題演習して「はい、間違えました~!廊下みてらっしゃ~い!」としたほうが、少し体を動かす・目線も変わるのでリフレッシュになるし、楽しいかな、と。イベントっぽいし。
机にじっと長いこと座ってるばかりが勉強じゃないからね
「歴史の導入をまんが」で、とお考えの方はこちらをどうぞ!
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