通塾 vs 塾なしって、答えの出ない永遠のテーマってヤツ?
このテーマにまつわる2冊の本をご紹介した後、受験ライフを終えた母・こみるの所感も交えて、この答えの出ないテーマについて考察してまいりたいと思います。
中学受験に足を踏み入れたばかり or ちょっと検討してみようかしらという方はもとより、既にどっぷり中学受験生活に漬かってしまっている方にも、一度自分達の立ち位置を振り返るという意味で「フラット」な気持ちでお読みいただきたい2冊です。
まずは1冊目、まいります。
「進学塾不要論」レビュー
「進学塾不要論」はタイトルまんまの主張をする1冊。
Amazonの書籍紹介のところにはこのように書いてあります。
<進学塾に通った子どもの九割は悪影響を受けている! >
中学受験熱が高まるなか、大手の難関校受験対策を売り物にした塾に通うことによって、多くの子どもが「勉強ができなくなる」「伸びる可能性をつぶしてしまう」「精神を病む」「人間形成を阻害される」など、さまざまな悪影響を受けています。学校の勉強ができていなくても、進学塾に通わせれば難関校に合格できるというのはまったくの幻想です。
※Amazon「進学塾不要論」書籍紹介より引用
随分とセンセーショナルな書きっぷりやね
出版時期が少し古め+やや家父長制的な思想の話もあり、「…?」の部分は否めませんが、
・受験に勝つ=競争で落ちずにいるために子に過酷な努力を強いるのが中学受験塾
・中学受験塾は営利企業である
このあたりがおおむね著者の主張になろうかと思います。詳しくは手に取ってお読みください。
共感できる部分も多々ありつつ、受験という選択をした以上他人との競争にはどうしてもなるわけで、転げ落ちないよう他人のことも意識をしつつ努力をするのは、大手中学受験塾に通っていても塾なしであっても同じであるような気は致します。
こみる自身もよく三菜に対して「勉強は自分との競争だよ。昨日の三菜より今日の三菜のほうがレベルアップした、それが重要。」なんていいつつ、実際の模試となれば他人との比較による立ち位置=偏差値は意識していたり、直前期には「同じ試験を受けてる子の中で1点でも2点でも多く取ったほうが勝ちだ」なんて様な話もしたような記憶がありまして、少々自分の言っていることに矛盾を感じたりしておりました。
過酷な努力が必要かどうかがポイント?
「中学受験は親が9割」レビュー
2冊目は「中学受験をするなら大手進学塾の選択がデフォルトでしょ」という、先ほど紹介した本とは一見真逆の主張をしている本をご紹介。
こちらはメディアでも有名な塾ソムリエ・カリスマ家庭教師の著書。「大手進学塾」前提の1冊です。大手進学塾には、長年中学受験を研究してきたカリキュラムと経験があるのでそのレールに乗るのが多くの受験生にとっては恐らく最適。大手進学塾をおススメしている+学力上昇の切り札として「家庭教師」が有効とし、その使い方や選び方も詳しく記載されています。
塾ソムリエ+カリスマ家庭教師なんだから、通塾前提+家庭教師使うってのも自然な提案だよな
ノウハウ本というものは、感化されすぎたり取り込まれたりしがちな面があるので、そうならないよう極力「フラット」に読んで自分に活かすのが鉄則、というのがこみるの考えです。
さて、当書ですが、
・中学受験を決めたら決めるべきこと
・親がやるべきこと・やってはいけないこと
・合格までのスケジュールのたてかた
…など、通塾している受験生を持つ親としての心得と実際にすべきことが、経験豊かな塾関係者の目線から語られています。特に第5章~第6章あたり。これは当時のこみる的に参考にすべきことが多かったように思います。読んでよかった。
ただし。ざっくりとこのようにも仰っています。※正確には本書をお読みくださいませ
・何故なら上位クラスとだと自信がつくし、塾で最善のサポートを受けられるから
・下位クラスの生徒は「お客さん」で、入塾してからクラスをあげるのは難しい
えー。中堅・下位のボリュームゾーンはどうすればいいのさ?
2冊を読んでの考察
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