ブログのはじめに、
100人の子どもがいたら、理解度や性格・体力もそれぞれ、100通りの目指すところ、100通りの受験の方法があってもいいはずじゃないのかなー
って書いているのですが、我が家の受験方針や心がけていたことを、ざっくりざっくりまとめました。
合格までの道のりシリーズはこちら
週末は外に行く時間を必ずとる!
ちょっと遠くの公園に家族で行く、外食をしにいく、など、土日の午後は家族みんなでおでかけ!…的な時間を入試直前まで確保していたと思います。
いわゆるガス抜きです。
三菜は「ものすごーーーく勉強がスキ!!」とか「崇高な目的のためなら時間を惜しまない!!(と自分で思える)」とかそういうタイプではありません。「できることなら勉強は避けて通りたい」し「頭ではやらなきゃとわかっているけど隙あらば現実逃避したいなー」と思う幼めタイプです。
そんな三菜が中学受験のために自らを律し、1日中どこへも行かず勉強をやり続けるのは、精神年齢上まだ難しいのではないかと思いました。
こみるは中学受験をしていないので全く参考にならないですが、大学受験の時はどこへもいかず1日中勉強したな―という記憶があります。…でも、それって16とか17歳くらい…?
やがて精神年齢が発達すれば「自分を自ら追い込んで、苦手なことであっても一日中取り組む」ということが個人差あれどできる日が来るのだろうと思うのですが、幼め三菜の場合、中学受験勉強をする10歳とか11歳という年齢ではその域に達することができないと思いましたし、実際そうだったのだと思います。(*なお、恐らく親がアレコレしなくても勝手に自走します系小学生は、既にそのような精神年齢に近いのであろうと思います)
加えて三菜には年の離れた兄弟がおりまして。コレがまた楽しそうに、三菜の勉強している近くでテレビを見たり遊んだりしているわけですから、かなり年上とはいえ「いいなー」という思いはあるでしょうし、心穏やかとはいかないはず。
外に出た後は、表情の明るさや言葉のにこやかさが違いましたので、三菜にとっては良き選択だったように思います。
6年の夏までは旅行にも行く!「〇〇禁止」「〇〇封印」は、しない
家族でとても大切なことは、中学受験だからと言って譲れない
家族にとって大事なこと・大切にしたいことは、それぞれの家族によって異なると思います。我が家にとって「家族でどこかに行く」というのはとても大事なことでした。
6年生にもなりますと、20歳になるまであと約8年。「8年もある」と思いきや、中学生・高校生にもなれば家族との時間より友達との時間の方が大切と思う時期が必ずやって来ます。そう考えると親の手元から離れていくまでの残り時間はあとわずか。だからなおのこと、小学校高学年の時期の家族との時間を大切にしたいなーと思うからです。
なお、100人いたら100通りの受験方法があっていいというのがこみるの考え。なので勿論「受験勉強にすべての時間と精力を費やし、濃密な時間を親子で過ごした!!」…ということだって凄いことで、立派な思い出だと思います。
ということで、6年の夏まで、盆暮れ正月・GWなど複数日時間がとれるときは、おじいちゃん・おばあちゃんの家に行ったり、そこを起点に旅行に行ったり、いろんなことをしました。
6年の夏はユニバーサルスタジオ!丸1日遊びまくりました。旅行先やおじいちゃん・おばあちゃんの家でも基礎トレ的な勉強はして勉強時間ゼロにはしませんでした。(あ、でもユニバーサルスタジオは唯一ゼロだったかも)
受験っぽさがなさそうだけど、ユニバーサルスタジオ行ったときは、大仙古墳の近くもチラッと通ったよ。一応。
ゲームの禁止や、マンガの禁止はしない。むしろ、適度に活用する
中学受験で目の敵にされるゲームやマンガ。勉強がさして好きでない幼め三菜さんにとって「禁止」はやりたい思いがムクムクしすぎるので、かえって凶と判断。ただし。ゲームばかりやられては、ただでさえ少ない勉強時間が更に少なくなってしまうので、三菜と相談しながら、適度に活用するスタイル。
尚、ゲームを禁止にしない場合には、ソフトの選び方、同じソフト内でもゲームの内容により長引く・長引かないに差が出るので要注意かもしれません。
なお、マンガは、内容も中学受験のためになる気すらしていたので、気分転換にむしろ推奨。
健康第一。眠い時は即、お昼寝タイムをとる ※三菜のケース
受験勉強は大事だけど、睡眠時間を削ってまでやることではない
睡眠時間については、長く寝たほうがいいのだ、とか短くても本人が大丈夫であればよいのだ、とか諸説あるので、他の子のことはわかりません。なので三菜のケースに限った話ですが、こみるが三菜を観察して思ったのは「この子は睡眠時間が8時間以下だと、体調不良になったり、ぼーっとするし、機嫌も悪いし、色々良くない」ということ。三菜にとっては、睡眠は栄養以上に気にしたほうがよさそうな事項でした。
そもそも、中学受験は大事なことかもしれないけれど、子が「健康である」こと以上に大切なことって無いと思うのですよ。
だいたい、おギャーと生まれたその傍から「おお!どうか中学受験では寝る時間も惜しんで必死で勉強をする子になりますように」と願ったでしょうか?…まぁ、願ってもいいですけど、多くの人はそんなことは願ってはいないんじゃないのかな。「健康で、元気に成長してほしい」と願ったのではないでしょうか?こみるはそうでした。
三菜の健康にマストな睡眠は、勉強が終わってなかろうと、激論中だろうと、問答無用。
寝室に立ち去ってもらうようにしてました。
睡眠時間についてはこちらをどうぞ↓↓
眠い時は即お昼寝タイム
眠い時に三菜的にそこまで好きでもない勉強をするほど「非効率」なことはありませんでした。
眠い時に勉強をすると何が起きるのかというと、
という負のスパイラル。更には、
というおまけ付き。
入試直前まで部活は辞めない
「習い事はどんどん整理しましょう!」が通説の中学受験において、毎日朝練のあるそこそこハードな部活を直前まで辞めないのが基本…などというと「おい、コラ、中学受験なめとんのか?」とお叱りを受けてしまいそうです。念のために行っておきますがこちら、「1言えば100わかる子が御三家受かっちゃう系の子の成功体験ブログ」でもありません。
…そうではなくて、「習い事は整理しません」と決めたと同時に、三菜の中学受験ではいわゆる上へ上へを目指す中学受験はしないことにも決めておりました。ここは、家族会議で決定。
大手進学塾に通塾していますと、「上へ、もっと上へ」といざなわれます。もっと高い点数を目指しましょう、クラスは上へあがりましょう、学校はもっと高偏差値のところを目標にしましょうというやつですね。当たり前といえば当たり前です。塾は営利産業ですから、より偏差値の高い学校にひとりでも多くの塾生が合格してくれた方が宣伝効果としてよろしい。次年度の売上げにもつながりましょう。
勿論、全部が全部金のため…ではないんでしょうけど、春の折り込みチラシなんか見るとね。
三菜は1年チョイ大手進学塾に通ったのですが、塾の面談で「今の部活が大好きなので辞めずに勉強したい。6年間その部活を続けられる〇〇中か〇〇中がいいなと思っている。」と言いましたところ、「今は『まだ』習い事は整理しなくてもやってけますからね、習い事はそのうち考えましょう。今からその学校を目標としないで、□□中(※三菜の当時の志望校からグンと偏差値をあげた学校)とかを目指されてもよいと思いますが」と怪訝そうな顔をされたのを覚えています。
これが大きな理由ではないものの、結果として三菜は大手進学塾をやめることになるわけですが、よく考えればそもそも三菜のような輩は大手進学塾にはいくべきではなく、こちらの予見不足・リサーチ不足でした。相手が提供したいサービスとこちらが享受したいサービスの内容が異なるので仕方ありません。この辺の中学受験にまつわるサービスの選択如何などは別の機会に記事にしたいと思います。
ともあれ。
6年の1月中旬までは部活も継続。朝練については顧問の先生とも相談し、「体調管理で睡眠不足であろうと親が判断した日は本人が行きたいといっても休ませる」ことにしたので、11月くらいから休みがちではありましたが、1月中旬までは細々と継続しました。
恐らく三菜は、愛する部活がなくなると勉強はできなかったのでしょう。今もコロナのせいでオンライン授業が続いており部活どころではない(*2020年5月現在)のですが、時折「あーーー早く楽器吹きたい!!!」と言っています。
部活を長く続けたいから中学受験頑張ったのに~
学校は直前まで休まない
これは中学受験をするご家庭のカラーが色濃く出る事象の一つでしょう。
三菜家では、本人の切なる希望があり基本的に学校に通い続けました。1月校含め3校本命校があったのですが(3校が本命!?…の話はこちら)、3校とも入試本番前日は本人の希望もあり、休みました。
後から本人に聞いた話ですが、1月になると「教室から人がどんどん減っていって、変な感じだけど面白かった」そうです。
「みんな頑張ってるのに、私、大丈夫??」とか心配にならなかったのか??
学校をこよなく愛していたのは事実のようです。
もしくは肝が据わっているか、はたまた何も考えていなかったのか。…これは今も謎。
受験終了後、中学受験をしなかった子のママから「1月になってから『中受の子はみんな休んでいるのに三菜はまだ学校に来ているけど、いいのか?大丈夫なのか?』って心配してたのよー」と言われました。なので、周りで心配してくれている人はいたようです。
他人より短い勉強時間をどう扱うか?ー親が戦略を担当し、親が主導で勉強をすすめる
「親が手取り足取りやりすぎると何もできない子になる」とか「自走しないと意味がない」とか何とかかんとか論点のありそうな話題ですが、あくまでもうちはこういうやり方でしたというサンプル1のお話です。
そもそもこみるは100人いれば100通りの受験のやり方があると考えていますし、本ブログは統計等確たるエビデンスに基づき結論を出すような論文ではありませんので、踏まえてお読みいただければ幸いです。
アレコレ書いてまいりましたが、三菜の受験における前提条件は集約しますと以下の4つ。
(大学受験と異なり「浪人して後からリベンジ」不可)
・部活や学校がないと死んでしまうので、人より勉強にかけられる時間が少ない
・飲み込みわるめさんなので、人より習得までに時間がかかる
・精神年齢が幼め
・共働きのため、親も子のために投下できる時間が限られている
注)中学受験なんてしなければいいじゃないかというそもそも論はここではナシ。
中学受験とは、家族総出の「プロジェクト」のようなものなんじゃないかなーとこみるは思います。条件は各家庭により異なり、三菜の家では上記のような条件です。
一番上は全ての中学受験生に共通の条件。あとの3つは三菜固有の条件です。
プロジェクトなので、仕事と同様、与えられた条件の中でどうやったら最善の結果を出せるかを(特に通塾を辞めた5年生からは)プロジェクトマネージャーである親が考える必要がありました。プロマネである三菜の親は、この条件で最善の結果を得るには、「子の自主性に任せる」=不合格を意味するものと判断いたしました。よって、三菜家では「親が戦略を担当し、親が主導で勉強をすすめることで乗り切ることに。
幼めさんな上にヒトより習得に時間がかかる子が、勉強時間はヒトより短いの。本人丸投げで自走させてたら、それは無理ゲーってもんじゃね?
…と書きましたが、まぁ、途中こういった方針がぶれることもありました。いや、「ぶれることもあった」ぐらいではなく「ぶれることが多々ありました」が正しいかも。
親が主導しておきながら「もう三菜なんて知らない!!!!」などと子供なみにブチ切れたりですね。
いいんです。人間だもの。
その話はまた追々。
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